地震史料集テキストデータベース

[未校訂]十月四日
一今日八時前御当地にて絶て無之余程の地震にて候御城内
御別条無之事
一右の地震に付勝見に以御飛脚御機嫌奉伺候事
十月六日
一勝見に為伺御機嫌御家老共ゟ御飛脚差越候事
十月七日
一大坂ゟ早飛脚到来去る四日大坂大地震に付左の通申来候
事
宗是町御長屋潰家の覚
一南側六拾弐間　此竈数三拾軒
一北側西横町五拾弐間　此竈数弐拾四軒
潰家間数合　百拾四間
竈数〆　五拾四軒
死人　七人
右亥の十月四日未の刻地震に付潰申候　以上
同月十日
一大坂此度の大地震にて大工等手支其上作料高値に付当
□□（ヨゴレ）大工弐拾人屋根葺拾人棟梁壱人差越候様に大坂御役
人へ申来右の通岡嶋殿兵衛町御奉行へ申渡早速右の者共
大坂へ遣候様申付候事
十月十九日
一去る四日地震に付為御見廻江戸ゟ去る十一日七日割の御
飛脚昨夕到着候事