地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（久能山東照宮資料）
一宝永四丁亥十月四日地震、御山所々大破、亥子両年之御
普請記録有別帳に。
（久能山経営記）
（宝永五戌子年）見于雑記
一前年十月四日大地震、御山上所々御損所有之ニ付今年正
月廿六日より御普請、尤少々之御修復に付正外、遷宮無
之
御普請奉行　間宮播磨守
横山藤兵衛
照信□
（宝永四丁亥年）久能大地震参府伺
一十一月十三日三度被仰遣。
口上之覚
去月四日地震にて、爰元、御山御門御破損所御座候間福王
市左衛門外囲仕置候、私儀、例年来月中　参府仕候へ共
右の通御座候故参府の儀如何可仕哉、御差図次第御用番
迄可申上候、依之、可得以御内意候　以上
十一月十一日榊原越中守
加賀守様へ差出御使者、三郎左衛門
一十一月廿一日御用番井上河内守様へ御連名之御状、三
郎左衛門持参
一筆啓上仕候、公方様　大納言様益御機嫌能被成御座
恐悦至極奉存候、将又去月四日之地震にて爰元御山御
門等破損御座候間、福王三郎左衛門外囲仕置候、私儀
例年来月中参府仕候へ共、右の御通御座候故参府の儀
如何可仕哉、此段奉伺度以飛札申上候　恐惶謹言
十一月十九日榊原越中守　判
御連名
参人々御中
一十一月廿五日御奉書井上河内守様御渡
来札令披見候、公方様　大納言様益御機嫌能被成御座恐
悦の旨尤候、将又其方参府之儀被相伺之候、委細紙面の
趣各一覧の事に候、例年之通来月中可有参上候、恐々謹
言
十一月廿五日并上河内守　判
榊原越中守殿
一十二月十四日江戸御着
一十二月十五日御登城御参府御礼被仰上