[未校訂]上長貫の開田の章
慶長八年(一六〇三)時の代官井出藤右衛門に今の寺野の
個所を堰上げて約二町歩の田地を拓いたがその夏の出水の
ため流域が変わり取水の役を果さなくなった。従って折角
拓いた田甫も畑地と化した。その後度々復興につとめたが
元に復する事は出来なかった。そして宝永年間富士山の大
噴火と地震によってますます痛手はひどく住民は一種のあ
きらめのまま一〇〇年が経過した。その間種々の努力はな
されていたが恒久的の処置は出来なかった。
西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。
項目 | 内容 |
---|---|
ID | J0900145 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1707/10/28 |
和暦 | 宝永四年十月四日 |
綱文 | 宝永四年十月四日(一七〇七・一〇・二八)〔東海以西至九州〕 |
書名 | 〔志ば川の歴史・史実と伝説〕○静岡県▽ |
本文 |
[未校訂]上長貫の開田の章
慶長八年(一六〇三)時の代官井出藤右衛門に今の寺野の 個所を堰上げて約二町歩の田地を拓いたがその夏の出水の ため流域が変わり取水の役を果さなくなった。従って折角 拓いた田甫も畑地と化した。その後度々復興につとめたが 元に復する事は出来なかった。そして宝永年間富士山の大 噴火と地震によってますます痛手はひどく住民は一種のあ きらめのまま一〇〇年が経過した。その間種々の努力はな されていたが恒久的の処置は出来なかった。 |
出典 | 新収日本地震史料 第3巻 別巻 |
ページ | 118 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 静岡 |
市区町村 | 芝川【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる |
版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)
IIIF Curation Viewerで開く
地震研究所特別資料データベースのコレクションで見る
検索時間: 0.001秒