[未校訂]七月の初めより、小地震は日毎にあり、今十四日子刻頃、
物音つよくゆり出し、人々寝入頃なれば、殊に驚くこと甚
し、明る日は空くもり残暑つよく、日暮を待かね端ゐして
涼居たるに、俄にゆり出し壁をふるひ瓦落ち戸障子打ち倒
れ、あやしき小家は見るまに倒るゝも多かり、地ひゞわれ
て氷紋の如し、八十年前元禄十六年大地震以後、かく甚し
き事あらずと、百年近き老人語りぬといへり。
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項目 | 内容 |
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ID | J0805126 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1782/08/23 |
和暦 | 天明二年七月十五日 |
綱文 | 天明二年七月十五日(一七八二・八・二三)〔小田原〕江戸・関東・甲斐・名古屋 |
書名 | 〔増訂武江年表〕 |
本文 |
[未校訂]七月の初めより、小地震は日毎にあり、今十四日子刻頃、
物音つよくゆり出し、人々寝入頃なれば、殊に驚くこと甚 し、明る日は空くもり残暑つよく、日暮を待かね端ゐして 涼居たるに、俄にゆり出し壁をふるひ瓦落ち戸障子打ち倒 れ、あやしき小家は見るまに倒るゝも多かり、地ひゞわれ て氷紋の如し、八十年前元禄十六年大地震以後、かく甚し き事あらずと、百年近き老人語りぬといへり。 |
出典 | 新収日本地震史料 第3巻 |
ページ | 856 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
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