地震史料集テキストデータベース

[未校訂]次に宝暦十二年（一七六二）三月四日の震災は新潟では次
のやうに観測されたといふからこゝには大した被害の記録
がない。
㈡宝暦度の震災
宝暦十二年三月四日午の上刻（午後一時）より申の上刻
（午後三時）迄震動止まず、申之上刻又々大震動あり、こ
の日東の強風吹き募り夕方まで止まず、権現（古町通四番
丁）社地罅隙を生じ青黒色の砂及水を吹出す、西堀通東堀
通所々同断、かくして二十一日に至る一週間震動止まず、
二十二日少休、二十三日より晦日まで時々微震あり（松浦
久蔵手記）
この震源地は佐渡沖であったらしく、佐渡ではこの頃まで
引続き数回の大震があった。
（注、前掲書の注参照）