地震史料集テキストデータベース

[未校訂]宝暦の高田領大地震と柏崎の被害
　寛延四未四月廿五日夜八ツ時半、北の方より大地震、町
中何れも壁落、石ずい柱三四寸位より込、井戸下より砂を
よりあげ不残□□□無之永徳寺門前家潰れ六平女房死す。
四ツ谷にても家潰れ人死す。廿六日四ツ時八ツ時度々。町
中不残小屋かけ□□□□□家の内居る者壱人も無之宮川寺
くり共潰れ候山口新田場土手弐百間西の方崩れ候。鉢崎御
番所上弐百間崩れる。馬足通行停止す云々。
「納屋町記録帳見出し覚」
注　宝暦元年四月二十五日より上越地方に数度の地震が
おこり、翌年正月まで微震が続いた。この時、高田
領が最も甚しく死者一万六千三百余人と記録されて
いる。