地震史料集テキストデータベース

[未校訂]六月廿一日　雨天
（中略）
一、今夜八半過ゟ地震少宛両度、同七前大地震、天水もこ
ほれ申候、地震相止候と七時打申候、夫より雨降候、与
一様ニ茂御広敷江御機嫌伺ニ御出被遊候　大奥様御機嫌
被為替儀も不被成御座候、則刻山川角右衛門并財津久右
衛門御広敷江罷出候、其外御家中之面々何茂罷出候
一、同七半時分少宛両度仕候、相替御事無之候ニ付何茂退
出仕候
一、近年覚無御座大地震ニ付、大久保加賀守様江為窺御機
嫌勝本藤左衛門則刻御使者相勤之
六月廿二日　雨天
（中略）
一、今朝七前地震、近年ニ無之強候ニ付而御勤之儀御聞役
方々承合候処、御勤入申ニ付御用番大久保加賀守様江勝
本藤左衛門相勤申候尤
若殿様御使者茂藤左衛門直ニ相勤申候
一、右地震ニ付、柳沢出羽守様へ長尾小次郎罷出、夜中強
地震ニ候得共頃日御出生之御母子様方御機嫌能被成御座
候由、相窺在所へ申遣度由平野源左衛門江申談候、成程
御機嫌能候由ニ候
一、今日御用番山川角右衛門相勤之
（中略）
六月廿五日
（中略）
一、今日八半時地震少仕候