[未校訂]寛文二年九月十九日夜、大地震あり。伊東領内本郷の一
在所、田地九千石揺り沈め、海となる。其村々の人家屋
敷々々の囲ひ、竹木までゆり沈め、木も竹も柱も海中よ
り立てり。人は丘伝ひにて上り、幸ひに死人はなし。彼
の一在所は、全く入海となる。魚も多く入り込めとも、
家の柱や竹木沈み立ちて、網を下すこと叶はず。辰巳午
未申酉の方は伊東領にて、地震も大動揺なり。戌亥子丑
寅卯の方は佐土原領にて此は小動ぎなり。
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項目 | 内容 |
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ID | J0601286 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1662/10/30 |
和暦 | 寛文二年九月十九日 |
綱文 | 寛文二年九月十九日(一六六二・一〇・三〇)〔日向・大隅〕⇨二十日、津波あり |
書名 | 〔佐土原地震集記〕 |
本文 |
[未校訂]寛文二年九月十九日夜、大地震あり。伊東領内本郷の一
在所、田地九千石揺り沈め、海となる。其村々の人家屋 敷々々の囲ひ、竹木までゆり沈め、木も竹も柱も海中よ り立てり。人は丘伝ひにて上り、幸ひに死人はなし。彼 の一在所は、全く入海となる。魚も多く入り込めとも、 家の柱や竹木沈み立ちて、網を下すこと叶はず。辰巳午 未申酉の方は伊東領にて、地震も大動揺なり。戌亥子丑 寅卯の方は佐土原領にて此は小動ぎなり。 |
出典 | 新収日本地震史料 第2巻 |
ページ | 298 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
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