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項目 内容
ID J0600008
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1596/09/04
和暦 文禄五年閏七月十二日
綱文 慶長元年閏七月十二日(一五九六・九・四)〔豊後〕薩摩・ 京都⇨豊後府内は津波襲来、瓜生島は沈没する。
書名 〔大分市案内〕
本文
[未校訂] 瓜生島の陥没 旧記=府内に於ては、慶長元年七月十二
日未上刻、百雷の一時に落つるが如き鳴動南方と覚しき処
より響き渡ると共に大地震起り、建物を破壊し、土地に亀
裂を生じ、諸所に山崩ありたれども須叟にして止みたれば
稍々安堵せしが、同日酉上刻頃に海水大に鳴動せり、すは
津浪の前徴なりと誰呼ぶとなく一般に伝播し、又種々の迷
説起り、府民再び驚愕して取るものも取り敢へず、西東に
奔り南に馳せ山野に遁る、特に海岸の住民は勢家町の地比
較的高きを以て此処に避難する者多く、瓜生島の漁民も早
舟にて漕ぎ付け来り、又勢家に一禅寺の法蔵寺と称するが
ありて其の境内にも群集したり、暫くして河川・井戸等の
水はもとより時ならぬに海水遠く沖に退き干潟となること
数里の遠きに達し、瓜生島との間は徒渉し得るに至りし
が、半時ばかりにして忽ち山の如き怒濤漲り起り、瓜生島
を一なめにして、進んで府内の平野を襲ひぬ、斯の如きも
の一落一漲正しく週期を繰返し夜に入りて止みたり。
出典 新収日本地震史料 第2巻
ページ 2
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 熊本
市区町村

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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