[未校訂]○佐渡の海は潮汐の進退と云ことなし、止水の如く
海潮の深さいつにても極りてあることなりとぞ、故
に海岸の岩石に積年の〓凝りて一帯の白色ななせり、
近年○享和二年一湊地震にてゆれ崩れ、海浪浅くなりし
に、海面より尺余もかの白帯出たり、是にて地震に
地の下りたるを験すと云、羽州の象潟は本朝三景の
壹と稱せしが、先年地震にてゆり崩し、入海の水皆
干て今は風景更に無しと云、西洋の説に地は貴した
るものゆへ横へ震することは無く唯上下にゆること
に害しは宜なり、
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項目 | 内容 |
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ID | J0300300 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1802/12/09 |
和暦 | 享和二年十一月十五日 |
綱文 | 享和二年十一月十五日(西暦一八〇二、一二、九、)佐渡國地大ニ震ヒ、羽茂郡被害最モ甚シ、小木町ハ總個数四百五十三戸ナリシガ殆ンド全潰シ、所々ヨリ出火シテ、住家三百二十八戸、土蔵二十三棟、寺院二ヶ所ヲ燒キ、死者十八名ヲ出ダシ、其湊ハ、地形變ジテ干潟トナレリ、 |
書名 | *〔甲子夜話〕 |
本文 |
[未校訂]○佐渡の海は潮汐の進退と云ことなし、止水の如く
海潮の深さいつにても極りてあることなりとぞ、故 に海岸の岩石に積年の〓凝りて一帯の白色ななせり、 近年○享和二年一湊地震にてゆれ崩れ、海浪浅くなりし に、海面より尺余もかの白帯出たり、是にて地震に 地の下りたるを験すと云、羽州の象潟は本朝三景の 壹と稱せしが、先年地震にてゆり崩し、入海の水皆 干て今は風景更に無しと云、西洋の説に地は貴した るものゆへ横へ震することは無く唯上下にゆること に害しは宜なり、 |
出典 | 増訂大日本地震史料 第3巻 |
ページ | 149 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
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