十八日(中略)越後大地震未曽有の変あり 十一月十一日二日ゆり候事 三条なとハ十四日〓もゆり候よし 柏崎ハさほとにもあらさりしか 御預所ハつよかりけり 五万石の高にて潰家なとおひたゝしワか方の領ハ十一ケ村ハつよくて一村潰家一軒なといふたくひ也 怱ちつふれ候家にも夫々手当候 死せしものには配置料あたへ候
御預所ハうかゝひても時を失へハすくに救ひ施せしと也 志ばた 長岡(村)邨上なと甚しく 三条の(ママ)花なる土地なるか 一時に家たおれ 大伽藍も怱たおれぬ 死亡おひたゝしく それに地下より火もえ出て大からんもやけうせぬ その人のさけふ声まことにたとへんかたなし
拾届書は別にしるしぬ