地震史料集テキストデータベース

（元禄十六年）
十二月小
（中略）
一、今日〓江戸表地震火事之義ニ付御静謐之御祈り、松梅院為冥加一七ケ日之祈祷有之、七日〓十三日迄宮仕中為冥加御祈祷有之、
一、六日、水谷信濃守殿より松梅院呼来云、公儀〓不時之御祈祷被　仰付候例有之哉御尋ニ付被勘之、
覚
当御代御除厄御祈祷従　御公儀被　仰付御儀者無御座候得共、為冥加執行仕、貞享四年卯三月九日御札巻数千句之連歌等前田安芸守殿・井上志摩守殿御指図之上、土屋相模守殿江差上申候、御下行被下物等者無御座候、以上
未十二月十日　　　　　　　　　　　　　　宮仕中
御奉行様

覚
御厄払御祈祷、従　御公儀被　仰付者無御座候得共、為冥加執行仕、貞享四年卯三月九日御札巻数御連歌等前田安芸守殿・井上志摩守殿御指図之上、土屋相模守殿江差上申候、御下行被下物等者無御座候、以上、
未十二月六日北野松梅院
御奉行様
一、同日、記伊守殿〓能山へ御内証御尋ニ云、公儀〓不時之御祈祷、宮仕中へ被仰付候例有之哉事、則衆中〓例書差上ル也
一、為冥加御祈祷之次第書
御祈祷次第
祓
読経
連歌
灯明
三寸洗米
右
元禄十六年、癸、未、十二月七日　　　　　　　宮仕中
一、七日ニ松梅院〓例書被上由也、
九日、松梅院明日公儀へ罷出、頃日御祈祷仕候間、為冥加御札差上申度旨願候間、宮仕中〓モ例書被致、又願書松梅院同事ニ被上可然旨也、
一、十日、早朝松梅院・能什公儀へ被出、深谷平左衛門対談、松梅院例書被出、深谷氏一覧也、能什へ向願書被請取、一覧之上云、松梅院願書ト宮仕中願書大方同事ト相見へ申候、先例ハ有之事ニ候哉、能什云、御公儀御祈祷被仰付候例数度御座候、江戸へ罷下り御目見仕候例等御座候、松梅院云、此方御祈祷仕候時分ハ必衆中ニモ仕候先例同事ニ御座候旨也、依之衆中例書不及出相済也、
願書之覚
此度江戸地震之儀ニ付益　御安全之御祈祷執行仕候、為冥加御札をも献上仕度奉存候、被為仰付被下候様ニ奉願候、以上、　　　　　　　北野宮仕中
御奉行様
松梅院〓被上候願書内証ニ而相尋候処、左近〓書付来ル、
一、此度江戸地震仕候、国々倍為御安全自当朔日至七日御祈祷執行仕候、為冥加御札をも献上仕度奉存候、被為仰付被下候様ニ奉願候、此旨也、
（中略）
未ノ十二月
（中略）
一、江戸先月十八日ニ出火、二里四方焼失之由也、廿二日之夜丑ノ時大地震・江戸屋敷方町家共多損シ、死人も数多有之由、箱根山崩候故、道筋無之由、小田原御城町家不残損シ、出火致シ候由、廿九日ニ江戸小石川〓出火致シ、七口ニ成候而焼申候由、京都風聞共也、