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項目 内容
ID J3000901
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1854/12/23
和暦 嘉永七年十一月四日
綱文 安政元年十一月四日・五日・七日(一八五四・一二・二三、二四、二六)〔関東~九州〕
書名 〔天龍村史上巻〕○長野県天龍村史編纂委員会編H12・11・24 天龍村発行
本文
[未校訂]六 平そでの地割れは東海地震か?
 十久保から東へ山を登ると標高七二〇㍍の屋根に出
る。一帯は村澤崇さんの山でそこに地震による地割れが
できている。平そで屋根は天竜川に突き出ており、屋根
の付け根は芦沢の上流部へ曲がり込んでいる。そこの谷
を大久保という。平そでと大久保の間は鞍部になり、そ
の上を高圧送電線が通っている。
 高圧線の鉄塔は地震割れ目を埋めて建てられた。割れ
目の方向は平そで屋根と同じ向きで、真ん中が落ち込み、
池になっていたという。また、平そで屋根の北側斜面の
上部には谷側に崩れているナギが三ヶ所ある。その内、
最下流の一ヶ所が地震ナギで、地震で崩れたとのこと。
 村澤さんは安政の東海地震(一八五四年)の時にでき
たと親から聞いている。昭和十九年(一九四四)の地震
は東南海(紀伊半島沖)での地震で東海沖では地震が起
きなかった。安政の東海地震からすでに百五十年近く経
過しているから東海沖に発生する巨大地震が満期になっ
ている。予期される東海地震が何時起きてもおかしくな
い。当地域は東海地震の震源域に隣接しているので山地
や斜面の崩壊には十分な注意を要する。
出典 日本の歴史地震史料 拾遺 四ノ上
ページ 736
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 長野
市区町村 天龍【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

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