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項目 内容
ID J2902205
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1906/02/23
和暦 明治三十九年二月二十三日
綱文 明治三十九年二月二十三日(一九〇六)
書名 〔讀賣新聞明治三十九年二月二十五日〕讀賣新聞社発行
本文
[未校訂]▲大地震の噂
何者かの虚報
一昨夜より昨朝に掛け二回の強震があつたので丙午の年
にハ大地震があると昔から言ひ傅へられて居るゆゑ扨て
こそ油斷ならずと飛んだ取越し苦勞を爲す臆病者さへあ
る矢先何者とも知れず中央氣象臺の名を騙つて東京音樂
學校其他人混の塲所へ向け午後二時より五時迄の間に大
地震があると電話で知らせたからサァ大變だ大變だ中に
も氣早の臆病者が日比谷公園へ駆出して此處ならバ壓潰
されまいとビク〳〵しながら避難と出掛けた者も多かつ
た夫から理科大學へ向け諸方から電話で地震の有無を問
合せるので電話交換局でハ目を眩すほど忙しく地震どこ
ろの騒ぎでない理科大學でハ電話計りでなく續々詰指け
(つめか)て問合すので一々虚説だ〳〵と説明するのも中々蒼蝿い
ほどであつたさうだが可笑しかつたのハ内閣でも此風説
に慌て出し大臣更迭の地震どころか眞物の地震に見舞は
れてハ命あつて物種とでも思つたか大森博士に問合せ全
く虚説と聞いて安心したとハヤレ〳〵まだ可笑いのハ土
曜日で小學校の半日限にも氣附ずコリャ地震があるから
生徒を中途で休ませるものと飛んだ勘違へをした者もあ
つたとハ馬鹿〳〵しい
出典 日本の歴史地震史料 拾遺 三
ページ 786
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
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