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項目 内容
ID J2901977
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1894/04/13
和暦 明治二十七年四月十三日
綱文 明治二十七年四月十三日(一八九四)
書名 〔ベルギー公使夫人の明治日記〕○東京 エリアノーラ・メアリー・ダムタン著長岡祥三訳 H4・10・25 中央公論社発行
本文
[未校訂]四月十三日
 朝の三時に大きな地震で目が覚めたが、それはこの二
年近くの間に東京の住民が経験した最大の地震であっ
た。確かに驚くほどひどい地震で、公使館にいた日本人
は全員外に逃げ出した。エラは私たちの部屋に駈け込ん
でくるし、家はひどく揺れていた。アルベールは起き上
ったが、いざという時は慾が出るものなのか極めて落着
いた態度で素早くパジャマのポケットに煙草をたくさん
入れて、そっとマッチを擦って煙草を吸い出した。私は
地震が終るまでベッドに寝ていた。家全体がぐらぐら揺
れて物凄い音がした。有難かったことには、何一つ壊れ
なかった。
出典 日本の歴史地震史料 拾遺 三
ページ 747
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 東京
市区町村 特別区部【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

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