地震史料集テキストデータベース

[未校訂]一、十二月朔日、
一、今日も地震動畢、夜同前、
一、二日、
一、今日地震動畢、夜同前、
一、三日、今日地震動畢、夜同前、
一、四日、今日地震動畢、夜同前、
一、五日、今日地震動畢、夜同前、
一、六日、
一、今日も地震動畢、夜同前、
一、七日、今日も地震動畢、夜同前、
興福寺春日
社ニ祈禱ヲ
申付ケラル
一、從京都金〔禁裏〕輪被成口宣候、子細、今度天下大地震先代〔未聞脱カ〕也、依之御祈之事被仰下候、南曹
書出也、
一、大地震及數度鳴動、御愼不輕、別而可抽丹誠之由可令下知一寺一同給者、天氣所候也、
仍上啓如件、
十二月二日　左少辨宣（中御門）光
謹上興福寺別當權（兼深）僧正御房
一、同春日社中へ被仰下、
大地震及數度、御愼不輕、別而可被抽丹誠之由被仰出候、急度可申下之旨、南（中御門宣光）曹辨殿
仰所候也、恐々謹言、
十二月二日　對馬守光（大神）長
春日社
神主殿
一、八日、早朝學侶へ令披露出世奉行奉書、
今度大地震及數ケ度之段、爲御愼御祈事被成敕宣候、被抽丹誠御懇祈可目出之由所候
也、此旨學侶集會之砌〔可脱カ〕令披露給候、恐々謹言、
十二月八日　光（修南院）助奉
供目代几下
一、同社中三惣官中へ奉行以奉書遣畢、文言如例〳〵、
一、今日も大地震動畢、夜も同前、
一、九日、
一、今日も夜ニ至テ地震動以外也、
一、從今日一寺一同上面トテ、信〔眞〕讀大般若三ケ日間ニ一部有之、
一、十日ニも地震動畢、
一、十一日、今日も地震同前、夜も同前、
一、從十一日至十五日、春日於神前五重講有之、是も從京都被仰下大地震動御祈禱内ト
云々、
一、今（十二日）日も地震動畢、夜も同前、
一、今（十四日）日も地震動畢、夜も同前、
一、十五日、
一、今日も地震動畢、夜も同前、
一、十六日、
一、今日も地震動畢、夜も度々、
一、十七日、
一、今日も地震、夜同前、
一、十八日、
一、今度大地震之儀付御祈之事、寺門申付處、三ケ日同音論・信讀大般若・五重講懃修之、
然ハ御卷數可被上由、別會・供目代へ切々雖申懸、今度國替寺納之儀付、學侶失面目
故、無其實、京都之御儀トハ一向各別之條、學侶之愁言可爲曲事者歟、依之寺家不屆
興福寺兼深
請文ヲ進上
ス
如何敷、先々如此爲寺家京都へ御請申上畢、
今度大地震依及數度、爲御愼御祈被成宣下候則條、惣寺へ申付、則數ケ日抽丹誠、御
祈禱由斷無之候、幷社中へも同申付、是又御請申候、此旨宜御申沙汰可爲肝要候、
恐惶謹言、
十二月十九日　權僧正兼深
南曹辨殿
一、大地震從今日不動之條、天下大平・國土安全尤珍重〳〵、
立春一、十九日、早旦ヨリ修南院與七郞ヤトい、京都へ上畢、
一、廿日、地震少動酉刻、此地震事數日鳴動之事、五百年三百年之事ハ不知、我人之身上
今生ノ不可得、尤〳〵可愼事、何カ不如之候、
一、廿少雪下一日、今朝も地震巳ノ刻動、
一、廿二日、八之時ニ從京都與七郞罷下、從南曹辨返條〔狀〕到來、祝着〳〵、
○上略次地震御祈同前申入候、彌於神前可有御祈念之由被仰出候、○中略恐惶謹言、
十二月廿日　宣光
東（兼深）北院殿
追而、神主一通相屆申事候、其旨可被仰渡候也、
一、今日も地震少動、
一、廿三日、
一、今夜地震事外動畢、
一、廿四日、大雪下日出時分ヨリ、及晩、地震も少動戌刻、
一、廿五日、寺務三十講如例延引、地震不動、
一、廿六日、
一、地震ハ今日ハ不動、珍重候、
一、廿七日、
一、○中略今日も地震不動、
一、廿八日、爲歳暮御禮社參畢、今日ハ地震動、
一、廿九日、地震少動、
一、今夕地震も動、
一、卅日、大晦日御祝儀如形例、八之時分ニ地震少動、