[未校訂]十二月八日(木)晴 夜近来稀な地震があった。家はミシ
ミシと鳴って今にも倒れさうになるし、掛字や電燈は
鞦韆のやうに揺れ動いた。僕はナイといふ八重山語(地
震といふこと)が日本語であることや、ナイの時には
チカチカチカといふナイの休止を祈る呪言のあること
や、ドーナイ(寝返りを打つこと)といふ関連した語
のあることを思ひ出した。
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項目 | 内容 |
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ID | J2801494 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1921/12/08 |
和暦 | 大正十年十二月八日 |
綱文 | 大正十年十二月八日(一九二一)〔龍ヶ﨑付近〕 |
書名 | 〔宮良當壯全集20 日記抄〕○東京市(本郷区向ケ丘弥生町)宮良當壯著S59・4・25 第一書房発行 |
本文 |
[未校訂]十二月八日(木)晴 夜近来稀な地震があった。家はミシ
ミシと鳴って今にも倒れさうになるし、掛字や電燈は 鞦韆のやうに揺れ動いた。僕はナイといふ八重山語(地 震といふこと)が日本語であることや、ナイの時には チカチカチカといふナイの休止を祈る呪言のあること や、ドーナイ(寝返りを打つこと)といふ関連した語 のあることを思ひ出した。 |
出典 | 日本の歴史地震史料 拾遺 二 |
ページ | 552 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 東京 |
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