[未校訂]五月五日〔土〕快晴、夕陰
[来信]坂成勝太郎(串本中学校)
朝快晴、夕陰。此朝八時廿分頃地震強く、諸処の壁落ち
ランプ破れ徳利ひつくりかえり抔す。小学生徒泣くもの
多く、□に休校。予は野田氏宅にあり、腰巻裸のまゝ庭
へ飛おりる。三十分斗りしてゆりなほし一寸する。多屋
鉄次郎氏とつれ帰宅、自寓にはビン南北にひつくりかえ
り、壁土一塊室内に落しのみ。
昨夜とりし藻プレパラートにする。
夜野田氏に宿、同氏夜十二時半迄不寐、町内甚静なり。
地震をおそるゝなり。
西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。
項目 | 内容 |
---|---|
ID | J2801406 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1906/05/05 |
和暦 | 明治三十九年五月五日 |
綱文 | 明治三十九年五月五日(一九〇六)〔紀伊中部〕 |
書名 | 〔南方熊楠日記 3〕○和歌山県田辺一九八八・五・一〇 八坂書房発行 |
本文 |
[未校訂]五月五日〔土〕快晴、夕陰
[来信]坂成勝太郎(串本中学校) 朝快晴、夕陰。此朝八時廿分頃地震強く、諸処の壁落ち ランプ破れ徳利ひつくりかえり抔す。小学生徒泣くもの 多く、□に休校。予は野田氏宅にあり、腰巻裸のまゝ庭 へ飛おりる。三十分斗りしてゆりなほし一寸する。多屋 鉄次郎氏とつれ帰宅、自寓にはビン南北にひつくりかえ り、壁土一塊室内に落しのみ。 昨夜とりし藻プレパラートにする。 夜野田氏に宿、同氏夜十二時半迄不寐、町内甚静なり。 地震をおそるゝなり。 |
出典 | 日本の歴史地震史料 拾遺 二 |
ページ | 540 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 和歌山 |
市区町村 | 田辺【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる |
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