[未校訂][解説](谷塚中町常福寺文書)
当寺は、市域内唯一の曹洞宗寺院である。(中略)また、
当寺の過去帳も、単に法名・忌日の書き上げではなく、
その時、その年の事項が示されており貴重である。例え
ば施設整備に関する事項(享保四年客殿造作・享保六年
庫裡造立、宝暦九年須弥(壇)出来・安永八年高札三具足
出来・享和三年庫裡ヤネサシガヤ・天保十四年十一月本
堂再建ニ取掛・弘化四年十月本堂入仏供養・文久三年本
堂白壁ヌリ直しなど一八件)や歴代の変遷(享保十六年五
世隠居六世晋山・寛保二年六世他山七世晋山・明和四年
八世隠居九世晋山など一八件)、仏事の記録(宝永四年結
成・明和元年結成など五件)をはじめ、多くの自然災害
の記録(宝永四年十一月廿三日ヨリ廿七日迄砂フル(富士
山噴火)・寛保二年八月四日ヨリ大水出也・文化二年五
月廿三日ヨリ八月四日マテアメフラス・文化九年十一月
五日大地震昼八ツ時・弘化三年大水此ヘン出ルオスクイ
出など三〇件)が示され(後略)