地震史料集テキストデータベース

[未校訂]宝永四年
十月四日、　大地震（マグニチュード八・四）。東海道、
南海道に津波が起こった。三河湾岸に高潮が襲い、大岡
新田（一色町）が破堤水没して一七戸の村民は隣村大戸
村堤下に小屋を建てて仮住居していた。
宝永六年
―前々年の地震、高潮のために、大戸村（一色町）に仮
住居していた一七戸の農民を、西尾城主土井[利意|としもと]が羽塚
山と戸ケ崎山に移住させた。羽塚新田村と戸ケ崎三軒家
の初めである。世話をしたのは代官山田忠兵衛と杉浦政
右衛門であった。
―大地震があり、矢作川の水が引いて船が不通となった。