地震史料集テキストデータベース
[未校訂]（本庄家譜 第二巻 資俊朝臣）
糸井文庫 本庄松平家文書 舞鶴市所蔵
宝永四丁亥年 宗俊公四十八
一六月十四日、西丸表向火之御番被蒙 仰
一十月四日、浜松大地震、所々破損多、就中鉄御門崩、大
手御門・榎御門・明光寺御門此三ケ所倒レ懸ル、菱櫓・
銭櫓・富士見櫓潰レ、其外御櫓不残倒レ懸ル、尤塀右同
断、并家中屋敷町在大破有之委細日、
記ニ有
以絵図御届有之、
同日備中御領分茂大地震、堤石垣御破損之義御届有之
一十月廿三日之夜より、富士山須走り口より焼出、江戸へ
砂降
一今暮倹約之御書付出る、只今迄他屋鋪通ひ勤之面々、朝
夕共ニ御賄之支度被下候処、今度御領分地震御破損御損
亡等有之ニ付、十一月日晦日より三番勤仕之ものへハ御
賄不被下、朝夕共ニ自分弁当持参可申候、隔番勤之輩は
朝飯は宿ニ而夕飯計御賄可被下段被仰渡
一浜松地震ニ付、絵図を以 御城御修補之義此間被 仰達
候処、十二月十四日御連名之御奉書を以、紙面之通修復
被成候様ニ被仰渡
一十二月廿八日、来正月より諸士年頭御礼銭、分限相応ニ
差上候様ニ其員数御定書出る
宝永五戊子年 宗俊公四十九歳
一去年地震ニ付浜松御城大破、今年御修復被 仰付、悉ク
御造営御普請、惣奉行岩城善左衛門・有本吉太夫以下尾
見弥治大夫・中村曽兵衛、御普請奉行其以下へ十二月廿
七日御褒美被下候事有之
御櫓等は正徳五乙未ニ功成ル
（二五五 正徳元年十一月 三島役所修覆入用帳）
（表紙）
「正徳元
卯之年三嶋役所修覆入用帳
十一月 」
一金割高壱万四千五百九拾九石八斗九升弐合六拾八両永弐百弐拾文
永百高百石ニ付永四百六拾七文弐分六厘四拾六文八分 幸原村
永三貫五百五拾四文七分 北江間村
永弐貫五百八拾四文九分 南江間村
永百五拾七文四分 長瀬村
永三貫六百五拾六文三分 狩野組
永三貫九百三文四分 大見組
永拾六貫七百八拾四文壱分 内浦組
永壱貫三百九拾文七分 稲取組
永七貫三百九拾八文六分 川津
永五貫五百八拾七文九分 稲生沢
永五貫六百九拾弐文弐分 加納
永七貫弐百五拾六文弐分 松崎（ママ）組
永拾貫百九文壱分
右御陣屋并役人居宅古家候所、両度之地震ニ付致大破、や
ねもり碇落すまひ難成候ニ付、吟味之上堪忍可成候所指置、
不仕候ハヽ不叶所修覆入用如此候、木材木縄竹萱諸入用之
義三嶋町大工頭清右衛門ニ申付、吟味之上如此候、少分之
所ハ年内中ニも三嶋へ相納可被申候、金高之所ハ当年ゟ来
春迄ニ割合之通リ相納可被申候、朝鮮人御入用も懸リ可申
と存如此候、此書付披見之上名下ニ致印判相廻シ、留村ゟ
可相返候、以上
十一月二日 鈴木儀左衛門 印
篠田久右衛門 印
北江間村
南江間村
長瀬村
浮橋
四郎左衛門殿
瓜生野村
小四郎殿
重須村
仙右衛門殿
宇久須村
覚左衛門殿
松崎組
新三郎殿
加納組
半兵衛殿
稲生沢組
弥五兵衛殿
川津組
新兵衛殿
稲取組
元右衛門殿
（田方郡修善寺町瓜生野 大城巨四郎氏所蔵）