[未校訂](開成丸航海日誌)○宮城県雄勝町大須
(安政四年十二月)
一廿八日 昨夜より風穏なりければ。夜明る頃より甲板
の上に登れば。時しも紅日滄海より飛昇り。(中略)舳
を返して大須の沖の荒灘に。深さ三十二尋の處に。麻の
大綱を下して碇を下す。行程は八里三十四丁に及べり。
宵の内は波風高く動揺しきりなりけれども。夜半過る頃
より稍穏になりぬ。夜四つ頃過地震す。又九つ頃地震す。
海中の地震ははじめに山に鳴ひびきて。海水下よりゆり
上る様に覺るなり。
西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。
項目 | 内容 |
---|---|
ID | J2404905 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1858/02/11 |
和暦 | 安政四年十二月二十八日 |
綱文 | 安政四年十二月二十八日(一八五八・二・一一) |
書名 | 〔浦戸の今昔(三)〕S55・3・15塩釜市浦戸公民館 |
本文 |
[未校訂](開成丸航海日誌)○宮城県雄勝町大須
(安政四年十二月) 一廿八日 昨夜より風穏なりければ。夜明る頃より甲板 の上に登れば。時しも紅日滄海より飛昇り。(中略)舳 を返して大須の沖の荒灘に。深さ三十二尋の處に。麻の 大綱を下して碇を下す。行程は八里三十四丁に及べり。 宵の内は波風高く動揺しきりなりけれども。夜半過る頃 より稍穏になりぬ。夜四つ頃過地震す。又九つ頃地震す。 海中の地震ははじめに山に鳴ひびきて。海水下よりゆり 上る様に覺るなり。 |
出典 | 新収日本地震史料 続補遺 |
ページ | 783 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 宮城 |
市区町村 | 浦戸【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる |
版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)
IIIF Curation Viewerで開く
地震研究所特別資料データベースのコレクションで見る
検索時間: 0.001秒