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項目 内容
ID J2400179
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1596/09/05
和暦 文禄五年閏七月十三日
綱文 慶長元年閏七月十三日(一五九六・九・五)〔山城・摂津・和泉〕
書名 〔醍醐寺文書〕
本文
[未校訂]尚々従是可申入処手前取紛無其儀候
思食寄預御使札忝存候如仰夜前之地震迷惑由候事候乍去
無事御座候まゝ可御心易候各様いつれも同前之事候伏見
にも無事候由承及申候先以珍重存候其辺そこね不申候由
近比目(出脱)度存候爰元様体才次可申入候由申給へかしく
(墨引)
尊報 信(鷹司)房
□(大カ)地震其辺□無事之由□(可カ)心易候随門為体驚入存候東寺
諸伽藍昨日越候て仰天可被察候歎敷次第時刻到来候者
(以下欠ママ)猶々以使者可申入候処手前取乱遅々外所存候以上
地震之儀前代未聞為体にて御座候東寺之儀咲止ニ存大仏
も中門もくるしからす本尊なとそんし候御供養の儀とも
可被成其意候恐々謹言
木食
後七月十三日 応其(花押)
治部卿殿
いつれへもちやあの御かたへまいる
大ちしんにて御き(仰天)やうてんおしハかり入まいらせ候まつ
〳〵大か(大閤)うさまいつれもなに事も御入候ハてかつ〳〵め
てたくおの〳〵あん(安堵)とこの事にて候にて候一昨日にもさ
(早
う々)〳〵申候ハんなから御とり(取乱)みたしたるへきと申入候ハ
す候つるかしく
くハしく御使申入候へく候
早々為見舞貴札畏入存候如音問申候いつれもなに事候ハ
す候門跡無事候由珍重候禁中車寄其外くつれ申候伏見所々
伽藍大破候事ありかたき事共候かやうにいまたゆり申候
まゝ無油断心やましく候ておかしく存候先年なとの事ハ
かすにもあらさるやうに申候大仏本尊散々破申候由まゝ
一会延引なとの事も御入候へく候
十三日
□報 昭実
猶々随心院なともくつれ申候坊中何も可有御推察候

被入御情早々御使者畏存候如仰大地震にて諸伽藍悉崩申
候御影堂鎮守塔計残申候御札之通懇ニ惣寺可令披露候門
主様無異儀之由先以珍重候従此方御見舞可申入之処手前
取乱非本意候万々可然之御取成所仰候恐々謹言
宝厳院
閏七月十三日 空盛(花押)
治部卿法眼
御返報
いつれへも御ついてにハよく〳〵御とりなし□(たの)ミ
□(ま)いらせ候□(なをな)をめてたくかさねて□(申)入候かしく
□(ま)た文にて申候ハねとも(マゝ)かしく
大ちしんにて御きや(仰天)うてんおしハかり入まいらせ候まつ
〳〵大か(大閤)うさまいつれもなに事も御入候ハてかつ〳〵め
てたくおの〳〵あん(安堵)とこの事にて候一昨日にも申入候ハ
んすれとも御とり(取乱)みたしたるへきとそんし申入候ハす候
かしく
返々なに事御入候はてめてたくうれしく候こゝほと
なに事なく候御心やすく御ほしめしまいらせ候へく
候かしく
□ことくたひ〳〵人を給候ちしん申つくしかたきお
そろしさ大り(内裏)さまも大かたのところ〳〵そこね申候こゝ
ほとハなに事なく候へともかわらともゆかミこほれたち
候かねまとう斗にて□御あるしろうきやくにて申つ
くしかたくめはなまいてこり〳〵にて候このあたりの事
この物申入候へく候ふし(伏見)ミの御事こと〳〵しき御事に申
候けさ人をまいらせ候へともいまたかへり申さす候そこ
御ほとなに事なく候へとも□とうし寺ハた(塔)うたい(大師)し
なとはくるしからす候のこりそこね申候よし申候返々御
こゝろ入の事いつれもまつめてたく御入候へく候とゝめ
まいらせ候人に子細は申候その御心へ候へく候
出典 新収日本地震史料 続補遺
ページ 30
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 京都
市区町村 醍醐【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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