Logo地震史料集テキストデータベース

西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。

前IDの記事 次IDの記事

項目 内容
ID J2300549
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1855/11/11
和暦 安政二年十月二日
綱文 安政二年十月二日(一八五五・一一・一一)〔江戸及び近郊〕
書名 〔久喜市史資料編Ⅱ 近世1〕S61・3・10 久喜市史編さん室埼玉県久喜市発行
本文
[未校訂]138安政二年十月 大地震に付用水路大破検分願
(除堀 茂木啓明家蔵No.一〇二〇)
安政二年(一八五五)十月二日の江戸大地震は、江戸では
死者二万五〇〇〇人といわれるが、当市域においては被害
はあまりなかったようである。しかし、この資料によると
黒沼笠原沼代用水路の除堀地内関枠が地震により大破して
いたことがわかる。
乍恐以書付奉願上候
黒沼笠原沼代用水路四拾弐ケ村組合除堀村地内両(1)関枠、前々
ゟ(2)御料私領御普請ニ被 仰付候処、尚又去ル嘉永二丙午中御
伏替御普請ニ被仰付候得共、最早木品朽損夫々取繕罷在候
処、今般大地震ニ而大破ニ相成候間、以取繕方無之不行届、
来夏御用水御差支相成候間、何卒御見分之上来辰春(3)伏替御普
請被仰付被成下置度、組合村々一同挙而奉願上候 以上
安政二卯十月 右四拾弐ケ村組合惣代
(4)千駄野村
名主磯右衛門
(5)高岩村
甚左衛門
(6)内牧村
与八
(7)百間東村
万之丞
除堀村地元役人総代
名主 銀蔵
御普請御掛リ
御役人中様
(1)用水などを分水する所に用いる開き戸のあるもの
(2)御料は幕府の直轄領(天領)で、代官をして治めてい
る土地、私領は大名や旗本領のこと
(3)圦樋などを埋めこみ、とりかえること
(4)(5) 現白岡町
(6)現春日部市
(7)現宮代町
141安政三年八月 地震に付献金上納割合帳
(除堀 茂木啓明家蔵No.五一三)
安政二年(一八五五)十月二日に起こった江戸安政大地震に
より、除堀領主一橋家の江戸屋敷も被害をうけた。これは、
その修復のための上納金の内訳である。村全体で二〇両を上
納し、各人の割合も書きあげられている。
(表紙)
「安政三年
地震ニ付
御役所様献金御上納出金帳
辰八月
除堀村」
金弐拾両也(1)献納金

㊞金三両也 嘉右衛門㊞

注、他に弐両一人、壱両四人、三分二人、弐分二人、
壱分弐朱六人、壱分七人、弐朱一二人、壱朱一二人
の人名省略

同弐両弐朱
是は村方惣割合ニ相成申候

同壱朱 茂兵衛ゆ
(1) 領主に納める金のこと
出典 新収日本地震史料 補遺 別巻
ページ 898
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 埼玉
市区町村 久喜【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

IIIF Curation Viewerで開く
地震研究所特別資料データベースのコレクションで見る

検索時間: 0.002秒