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項目 内容
ID J2300203
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1707/10/28
和暦 宝永四年十月四日
綱文 宝永四年十月四日(一七〇七・一〇・二八)〔東海以西至九州〕
書名 〔西条市誌〕○愛媛県S41・11・3久門範政編著 西条市発行
本文
[未校訂]近江屋新開
近江屋新開は、室川の西岸、市塚部落の西方
を占める地域である。一柳直重が西条開市の
時に、大町から城下町に移った近江屋は、寛文年中、徳助・
与兵衛の兄弟が朔日市村の北の沖、市塚の[外|そと]に二ケ所の新田
を築き、与兵衛の子甚左衛門も延宝年間にこれに連る新田を
造った。これらをそれぞれ開拓者の名を冠して「徳助新田」、
「与兵衛新田」、「甚左衛門新田」と称し、以上三ケ所の新田
合して十町二反余、藩政の頃の高六十四石余である。
元禄四年春与兵衛、甚左衛門両人によって[深|ふか]の[洲|す]に新田を築
き、先の甚左衛門新田を「深の洲[内|うち]新田」といい、これを
「深の洲[外|そと]新田」と呼んだ。(今は[鱶|ふか]の字を用いる)しかる
に宝永四年一〇月大地震による津浪のために、この新田は木
村家の居宅と共に欠潰したので、翌年復旧工事に着手し、六
年に完成したが、この年の秋、また高潮のため、深の洲内外
の新田堤防が破潰して、海中に没してしまった。木村家の旧
記を見ると度々の災害について「自力に及ばないので、その
ままにしておいた」と記してある。
出典 新収日本地震史料 補遺 別巻
ページ 213
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 愛媛
市区町村 西条【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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