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項目 内容
ID J2207484
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1896/08/31
和暦 明治二十九年八月三十一日
綱文 明治二十九年八月三十一日(一八九六)
書名 〔秋林日記〕○秋田県山本郡薄井村(現二ツ井町)秋田県立図書館
本文
[未校訂]八月卅一日弐百
十日
 明ケ方ゟ東南ノ間ゟ風吹出し辰巳ノ風ニ有
之候大ニ気遣い致候看経弐遍奉読奉候心地品も拝誦候(中
略)午後四時地震微震有之候
五時頃ニ至大震に成り前代未聞の激震恐怖狼狽譬るにもの
なし仏檀神檀花瓶転び落家蔵ハ動キ誠ニ恐懼啻ナラズト早
々夜食ヲ給夜中不寝ニ要心致候
九月一日 雨風ノ空也四時ニ起看経弐遍奉読神明様一日ノタ
メ中臣祓ヲ拝誦候テ奉祈念候佐助始皆々共寝間ニ参らす茶
間ニ転寝ニ夜ヲ明シ候得共夜中ニハ激震無之大慶致候
沼田両家へ見舞状并常景院地

申遣し候
志閑様へ地震見舞ニ参候序ニ学校へ寄福岡公へも見舞致候
亦々地震ノ取□り早く寺ゟ帰候
同ばん火要心員ヲ寄セ今晩十二時ニ亦々地震揺り候よしニ
付火の要心担当内へ触渡方申会致候同夜沙汰ニ相反し無事
安穏なり
九月二日 四時ニ起例通り
(中略)
菊地豊太郎殿ニ震災有之よし清酒拾石位溢レ捨り候よし蔵
の壁不少落損じ候よし承候
右ニ付八時頃ゟ見舞ニ参候
梅津へ寄なしの鮓ヲ呉候
右之店ニ志田様居り落
(ママ)上様へ地震見舞ニ参候由幸いニ付御同道申上候菊地ニテ損
害ハ沙汰ノ半分ニも無し溢レ候酒ハ壱石四五升蔵の壁も浮
り候処有之候
(中略)
地震ノ中心ハ仙北六郷のよし九分通り潰家人畜ニも多分死
傷共有之候よし判断候
(中略)
新聞始テ地震ノ報道有
十月廿二日
(中略)
同ばんハ七時ニ大地震揺り四十年位前ノ地震ニ等敷候
鴨居一ケ処前ノ間
弐枚襖
落ツ候位なり
出典 新収日本地震史料 補遺
ページ 1199
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 秋田
市区町村 二ツ井【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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