地震史料集テキストデータベース
[未校訂]乍恐書付を以御届奉申上侯
御支配所高井郡夜間瀬村組合一同奉申上候当未之田畑仕付方
日後ニ御座候処夏土用中も時候宜敷御座候故田方稲作草育能
相見へ候場所も有之候得共素々平年ゟ育後れニ御座候処七月
下旬より時候不順ニて田方ハ勿論畑方諸作物向後れニ相成候
村方一同迷惑仕罷有（カ）候尤陽気立戻り実法之程相待居り候得共
此間中雨天引続冷気ニ相成候故か田方ハ勿論諸作実法り無答
筆相見江候（ママ）ニ付破免奉願上度存候得共春中地震皆潰れ又は水
災等ニ逢候村方と引競見候得は奉御願上候も恐入候儀ニ有之
候得共恐をも不顧無余儀村役人連印以書付を右之段奉申上候
何分御聴置被下置候ハゝ難有仕合奉存候 以上
弘化四年未八月 高井郡夜間瀬村
本郷組 名主 嘉兵衛
宇木組 同 源兵衛
横倉組 同 八左衛門
前坂組 同 延右衛門
次ケ川組 同 村左衛門
同 次郎右衛門
高木清左衛門様
中野
御役所
乍恐以書付奉願書候
当御支配所高井郡夜間瀬村組合一同破免御検見入奉願上候処
御上様厚御利解被成下候ニ付小前一同江申聞候得は当三月
大地震ニ而一村有増潰土地ニ寄山崩水難場村々数ケ村有之候
得は右ニ競候而ハ難有事と存候御検見入奉願上候茂恐入候儀
之旨小前江得と申聞候処一同承知仕候間破免御願書御下ケ戻
被成下置度奉願上候依之村役人連印以書付奉願上候 以上
弘化四未九月
（裏書）「 九月五日
破免願 高井郡
夜間瀬村一
乍恐以書付奉願上候
右は当田方之儀春中地震故仕付向後ニ罷成候故歟早稲中稲之
分ハ実入箇成ニは可有之候得共晩稲之分ハ[実法|みのり]無覚束奉存候
殊ニ近頃時候至而不順ニ而迚茂実法申間敷と奉存候其上早稲
中稲之分も地震ニ而手入不行届故歟夏中より段々株腐多く出
来取実多分相劣可申と小前一統相歎キ候ニ付 御上様御苦脳
茂奉恐入候得共当年之儀は平年とは相違之年柄ニ而極難渋ニ
奉存候何卒厚キ御慈悲御憐愍ヲ以破免御検見被成下置度奉願
上候右願之通御聞済被成下置候ハゝ村中大小百姓御救と重々
難有仕合奉存候依之村役人連印以書付奉願上候 以上
弘化四未九月
高井郡夜間瀬村
本郷組名主 嘉兵衛印
宇木組名主 源兵衛印
横倉組名主 八左衛門印
前坂組名主 延右衛門印
須ケ川小組名主 林左衛門印
同所大組名主次郎右衛門印
高木清左衛門様
中野
御役所
（表紙）一 弘化四年十二月
当未御年貢三納金小前わり合帳
名主
源兵衛一
六組中
一金弐百九拾三両也
内
金三十弐両也 本郷組
同七拾八両弐分弐朱也 横倉組
外ニ金拾九両三分弐朱也山手
同拾九両也 前坂組
同六両弐分也 小組
同拾九両也 大組
同百拾八両也 両組
内金拾五両ニ先月割込ゟ引
残金百三両也
此わり米
三百七十石六升九合弐勺
林役米入ル
但シ米壱石ニ付
永弐百七十八文かけ
一永壱貫四百三十五文 孫左衛門
金壱両一分弐朱ト
三百九十文
一同四十五文 勘兵衛
弐百九十三文
一同八百八十四文 安兵衛
金三分弐朱ト
五十九文
一同八百七十四文 武右衛門
三朱ト八百六文
一同百五十八文 新右衛門
弐朱ト弐百十五文
一永七十六文 三右衛門
四百九十四文
一同壱貫百八十六文 三郎右衛門
壱両三分
弐百三十四文
一同壱貫四百七十八文 三之助
壱両壱分弐朱ト
六百七十文
一同五百六十六文 彦市
弐分
四百廿九文
一同五百五十一文 安右衛門
弐分ト
三百三十弐文
一同六百八十一文 数右衛門
弐分弐朱ト
三百六十四文
一同弐百六十六文 嘉右衛門
壱分
百四文
一同百四十五文 重兵衛
弐朱ト百三十文
一同五文 伝九郎
三十三文
（注、以下同様につき二〇六件省略）
（表紙）「 弘化四年 宇木
献米并地震見舞小前割合帳
未ノ 十一月 役元 」
一銭八十五文 孫左衛門
銭三百七拾弐文
〆四百六拾壱文
（ママ）一同三文 勘兵衛
拾弐文
〆十五文
一同五十弐文 安兵衛
弐百弐拾九文
〆弐百八拾壱文
一五十弐文 武右衛門
弐百弐十六文
〆弐百七拾八文
一同九文 新右衛門
四拾壱文
〆十五文
一同五文 三右衛門
弐拾文
〆弐十五文
一同百拾六文 三郎右衛門
四百六十三文
〆五百七拾九文
一同八十七文 三之助
三百七拾九文
〆四百七拾（ママ）文
一同三十四文 彦市
百四拾七文
〆百八拾壱文
一同三十三文 安右衛門
百四拾弐文
〆百七拾五文
一同四拾文 数右衛門
百七拾六文
〆弐百弐十文
一同五文 大日庵
弐十壱文
〆弐拾六文
一同拾六文 嘉右衛門
六拾五文
〆八拾五文
一同九文 重兵衛
三拾八文
〆四拾七文
一銭壱文 伝九郎
拾弐文
〆十三文
一同十三文 奥右衛門
五拾八文
〆七拾壱文
一同廿文 長兵衛
三百七拾七文
〆四百壱文
一同十四文 与右衛門
六拾壱文
〆百五文
（注、以下、一六〇件省略）
一三貫弐百三拾六文 落合
一同壱〆四百拾壱文
（貼紙2枚）
〆壱貫七百三十四文
〆五貫八百拾三文
為金
（貼紙一）
「献米
一壱貫弐百三拾六文 落合組
一壱貫四百拾一文 夫銭三近（カ）分出ス
一壱両三分ト六百三十一文
〆壱両三分ト五貫弐百七拾八文
金弐両弐分ト四百六文
内壱両三分弐朱六十四文受取
残テ三分ト三百三十八文 不□ 一
（貼紙二）
（ 三分ト三百三十八文かし（カ）十一月廿四日
金弐朱ト三百六十文 請取
組頭引テ金弐分弐朱ト
七百八十六文かし 一
（注、以下、村堂一件、乗廻一件、須沢一七件、竹原一一件、若宮五件、江戸一件、越一件、横分六件、前一件省略）
（表紙）「 弘化四年
大地震ニ付見舞金割合帳
未 十一 月
一永九貫六百四拾弐文壱分
此わり米
八百七拾石弐斗弐升六合
但シ米壱石ニ付
永拾壱文八厘かけ
名主源兵衛 」
六組中
一永壱貫百拾七文九分 本郷
一同弐貫七百九十一文八分 横倉
一同六百五十七文九分 前坂
一同弐百廿三文三分 小組
一同六百五拾七文五分 大組
一同三貫九百六十五文八分 当組
此わり米
三百五十七石九斗壱升七合
但シ米一石ニ付
永拾壱文八厘かけ
一永五十七文弐分 孫左衛門
銭三百七拾弐文
一同壱文八分 勘兵衛
拾弐文
一同三十五文弐分 安兵衛
弐百廿九文
一同三十四文八分 武左衛門
弐百廿六文
一同六文三分 新左衛門
四拾壱分
一同三文 三右衛門
廿文
（注、以下、一九六件省略）
（表紙）「 弘化四未年
大地震ニ付善光寺ニ而死失致候名前書
三月
名主
源兵衛 一
浄土真宗蓮光寺旦那 彦兵衛娘 りさ
年廿三才同 寺 旦那 同人子 留三郎
年十五才同 正源寺旦那 長兵衛
年五十九才同 正敬寺旦那 卯兵衛母 しの
年同 西証寺旦那 武右衛門
年六十八才同 寺 旦那 こや
年六十才同 正教寺旦那 市三郎母 はや
年五十六才同 正源寺旦那 嘉右衛門母 じゅん
同 寺 旦那 安兵衛女房 よめ
年三十三才同 寺 旦那 同人 妹 しつ
年廿才同 蓮光寺旦那 文六
年四十才同 寺 旦那 同人女房 はや
年三十才同 寺 旦那 同人 〓 しち
年弐才同 正源寺旦那 三郎右衛門女房 とわ
年六十弐才同 真行寺旦那 五郡兵衛娘 きよ
年廿才同 寺 旦那 甚左衛門聟 八弥
年廿六才同 寺 旦那 同人 娘 しん
年廿壱才同 寺 旦那 同人 孫 けん
年四才同 蓮光寺旦那 五郎右衛門娘 ふじ
禅宗興隆寺旦那 喜八
年六十九才同 常楽寺旦那 惣兵衛女房 りわ
年四十才同 寺 旦那 同人 娘 いる
年十弐才同 寺 旦那 同人 子 嘉吉
年弐才同 隆谷寺旦那 仙介
年七十三才同 寺 旦那 同人 孫 千代作
年八才