地震史料集テキストデータベース
[未校訂]（十一月五日）
○七ツ半比不図烈敷（間伏・六角付近）地震いたし御前ニも御庭へ御出何レモ庭
ニ飛出既ニ家居倒れ左右ニ有之候共戸障子抔倒レ壁□或ハ落
チ或ハ損し□ニ而家ハ倒レ不申候□廻り数軒倒レ家も有之
たる由、一御嘉例之通御庭ニ而 御□なる御酒被為頂
戴長門殿安房殿父子同所被罷出候□御勝手ニ而被為拝領候○
今夜九ツ過比又々強ク地震いたし候昼程ニハ無之候其外小震
ハ四五度ニて候
十一月六日 六ツ半比ゟ御発駕九ツ半比被遊御帰城候昨今天
気よろし□就中今日は春之様ニ有之候
同七日 今朝四ツ時前地震烈敷候但五日之地震ゟハ軽キ方ニ
候○今日ハ安房殿所より招ニ而家内何れも夕方ゟ参候重畳馳
走ニ而八ツ比帰宅○今夜八ツ過又々地震
十二月朔日（中略）
一昨今亦々地震
十二月七日 去月朔日立同七日立飛脚着先月四日之地震ニ而
御屋敷殊之外大破ニ及塗塀打ち倒レ候処も有之御長屋一通倒
レ掛り故□御修覆無之而不叶ニ付先以二千両丈此向相成候様
申来南部屋敷表長屋半倒レ其外御丸内を始以之外破損之由猥（ママ）
若丁一丁目ゟ出火大火ニ成向島迄致延（延カ）焼候由右之外道中筋駅
々大かた之様皆潰レ半潰レ又は津波出火ニ而言語道断之義箱
根鎌倉屋抔も潰レ候而（後略）