地震史料集テキストデータベース
[未校訂]（表紙）
「十一月五日ゟ大地震
嘉永七歳
安政元と十二月江戸ゟ申来候
九月十八日頃ニ異国船大坂表へ渡り着候ニ付廻文廿八日ニ
廻ル
十月五金相庭違上ル有り
御用留記録帳
御用銀正月廿八日座ニ有り
庄屋
平八
寅正月
山方支配渚林
八月廿三日御手口切委敷□り有り」
十一月五日晩七ツ時頃ゟ六日朝迄五六度大地震ニ而申出左
之通り
一筆申上候、然は昨四日七ツ時頃ゟ大地震ニ而御座候得共
御製（ママ）札場并ニ所蔵は何之別条も無御座候、右地震ニ付船原上
池、本揺返りゟ裏へ大穴明ニ相成水ふき出シ候段地守ゟ申出
ニ付、早束（ママ）船之者并水掛百姓召連罷越見申候候（ママ）所水追々ふき
増穴明之所取ふせぎ仕置、本揺、建樋水捨而置御座候間左様
御承知被成可被下候、其余之池堤・川堤・井手筋取調之上追
而帳面ヲ以御願申上度奉存候、右為御注進之如斯ニ御座候
以上
十一月七日
庄屋
平八
上野甚左衛門様
岡田達蔵様
六日朝ゟ七日朝迄
少々ツゝは八九度
斗ゆり申候控
十一月四日ゟ六日朝迄大地震、又六日昼ゟ八日朝右同断
一御年貢取納御貸米一件ニ付来ル十六日石田東村於寄合所懸
合相企候間、当秋是迄取調之御蔵給米員数持参ニ而、正五
ツ時揃御出掛可在候、此度之義は代人ニ而は相済不申候、
何分御自分御出掛可在之候 以上
十一月十三日
両大庄屋
以飛脚ヲ申達候
一此度大地震ニ付池々川堤破損所願帳三冊ツゝ
一窂人者、忰・兄弟申出、例年之通り
一大豆・餅・米昨年之通御取納可被成候
右夫々申達候 以上
十一月十三日
両大庄屋
十一月六日ゟ十五日迄
一米弐升五合㊞ 村役人支度五度
一銀五分㊞ 帳面紙壱状取出候
一同六匁七分五厘㊞ 酒五升代安五郎ゟ取ル
右は船原上池五日之大地震ニ付揺損し、堤損願帳ニ付
六日上池遣
一同三拾目㊞ 古畳六状
廿一日下池中堀わり遣
一同弐匁七歩㊞ 酒弐升代
十六日
一同五匁㊞ 右大地震ニ付三井氏江家宅損ニ付見舞料
□清八ニ渡
入道地揺受 十一月十六日
一銀八匁四分 此松木丸太四本
○但壱本ニ付弐匁壱分つゝ
一銀五匁壱分弐り○中大工三人弐口（歩）
一同弐匁八り ○下木挽壱人六歩
一同壱匁五分六り ○三寸釘廿四本
〆拾七匁壱分六り、合十一月十六日石田東村郡寄合之節清八ゟ請取置
内 仕出シ内立ニ出シ
十一月廿一日
一〇拾壱匁七ト五リ
□
庄屋揺木
代
廿二日
（
一四匁八分 大工江
□
一弐匁
ふち米
壱斗七合
木引
（
松
ふち米□共奥江出ル
飛脚ヲ以申達候、然は此度地震ニ付御家中大小破損も在之、
兼而暑寒等之勤合い無之筈ニ候得共、中ニは近親格段応答之
向等ニは相受、見舞等ニ罷出候由も在之候得共、右破損等中
ニも在之、当入寒入ニ勤合い、近親たりとも一向見舞ニ罷越
候間左様御心得申達候様申参り候ニ付其段申達候 以上
十一月十七日
南大庄屋
十一月十九日臨時大地震ニ付寄合
一支度 六度
与頭両
肝煎
㊞ 銀壱両七分㊞
酒壱升代