[未校訂]安政元年(一八五四)には、十一月四日、夜の未だ明けぬ午
前四時ごろに、大地震がおそってきた。
それから、五日の晩までに、はげしい余震がつづいておきて
いるのである。
そのために、人家は倒れたり、壁が落ち、柱が折れたものが
あって、家の下敷きになって圧死した者も出た。地面には、
所々に亀裂(きれつ)が出来た。
余震がその後、二十日間ばかりつづいたので、恐しくて、母
屋にはいれず、田圃の中に仮小屋をつくり、戸板やむしろで
囲んで、畳や蒲団を持ち出してねたのである。
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項目 | 内容 |
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ID | J1900193 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1854/12/23 |
和暦 | 嘉永七年十一月四日 |
綱文 | 安政元年十一月四日・五日・七日(一八五四・一二・二三、二四、二六)〔関東以西の日本各地〕 |
書名 | 〔興除村史〕○岡山県S46・3・31興除村史編纂委員会・興除村発行 |
本文 |
[未校訂]安政元年(一八五四)には、十一月四日、夜の未だ明けぬ午
前四時ごろに、大地震がおそってきた。 それから、五日の晩までに、はげしい余震がつづいておきて いるのである。 そのために、人家は倒れたり、壁が落ち、柱が折れたものが あって、家の下敷きになって圧死した者も出た。地面には、 所々に亀裂(きれつ)が出来た。 余震がその後、二十日間ばかりつづいたので、恐しくて、母 屋にはいれず、田圃の中に仮小屋をつくり、戸板やむしろで 囲んで、畳や蒲団を持ち出してねたのである。 |
出典 | 新収日本地震史料 第5巻 別巻5-2 |
ページ | 1701 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 岡山 |
市区町村 | 興除【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる |
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