地震史料集テキストデータベース

[未校訂]十一月巳四日　晴　正四ツ時大地震長々敷ゆり候也
十一月午五日
一昨日四日七ツ時ニも中位之地震、夫ゟ五日暁迄度々ゆり
申候事
一今夕七ツ過頃ニ又々大地震、長々敷ゆり申候、則（即カ）今日ハ
正行院開山忌ニ而村内一統寺へ参り居候処、右大地震ニ
而大騒いたし候事
夫ゟ又々昼前ニ長々ゆり申候、右ニ付四ツ時分迄ハ度々
の事ニ而、御所向ハ勿論市中皆々門中へ出、夜通しいた
しぜんだいみもんの事ともニ有之候事
十一月未六日　晴
一今朝も矢張ゆり申候也
十一月申七日　曇　昼夜四・五度づゝの地震
十一月酉八日　曇　昼夜四・五度づゝ地震有之
十一月丑十二日
一去ル五日大地震之節南海江大つなみ出候而大坂表ハ橋
□落、尤西橋□余り由ニ付、人数ハ何千とも相知不
申、家□事ハおひたゝ敷□夫ゟ尼兵庫泉州筋・四
国筋・東海道・紀州浦□・志摩・伊勢・尾張・参州・遠
州筋不残大荒れニ有之候趣、追々□尤東海道之儀も
殊之外□
十一月（寅）十三日　晴
（
注、東海道の被害聞書きは他に同類の史料が多いため
省略
）
十一月子廿三日　晴　毎日昼夜両三度つゝ地震有之
十二月（寅）八日　晴　夜丑ノ前刻中位之地震ゆ□（り候カ）