地震史料集テキストデータベース
[未校訂]▽ 沼津市歴史民俗資料館
（表紙）「安政元甲寅年十二月
御拝借貸附銘々請印帳
小海村 名主平兵衛 」
（注、左表のようにまとめられ、以下の文がつづく）
両分
五
五
五
二
二
一三
流失米拝借
網屋拝借
人数
壱分ト
二百九十文
壱分ト
二百九十文
同右
同右
同右
三両二朱ト
八十七文
一
一
一
一
一五
一〇
二寺
前書之通銘々御拝借仕慥ニ受取申候処（カ）相違無御座候御返
上納之儀は来卯年ゟ子年迄十ケ年ニ元金割済無利足ニ御
貸附被下難有仕合奉存候然ル上は毎年十月晦日限り急度
御上納可仕候御役所江少シ茂御苦労掛ケ申間敷為後日組
親連印仍而如件
組親 惣七印
安政元甲寅年 同
定五郎印
十二月 同
由右衛門印
同
安左衛門印
名主様
百姓代
増田七兵衛印
同様
組頭
友右衛門印
村
御名主平兵衛殿
（注、横帳に挾まれていたメモは省略）
「安政二乙卯年十一月初年取立
寅十一月四日大地震津浪之節
御仁恵御拝借年賦金年々取立御上納控帳
小海村名主 平兵衛」
（注、前の文書にある二十八人、二寺の返納控帳、省略）
「文久二年戌十一月八ケ年取立
御仁恵御拝借年賦金年々取立御上納控帳
小海村名主 七兵衛」
（注、三十人と二寺の返納控帳、前の二文書と名前の一致しないものもある。省略）
（表紙）「久料村ゟ長浜村迄丙辰大福帳
安政三年正月吉日 」
（前略）
古宇村
久左衛門殿
口取り
卯二月五日 古宇村
久左衛門殿
一搗麦汐入
三斗二升也
寅十一月四日津浪ニ付水入
代
同
一大麦汐入 同
右同人
五斗五升也
代
〆
（後略）
（表紙）「三津小海丙辰安政三年当座帳正月吉日 」
（前略）
嘉永七寅年十一月四日地震津浪ニ付此帳江相写り申候也
三津村
小海村
（中略）
〆
安政三辰年 村
下方組
六月割 八郎治殿
安左衛門殿
一金弐両弐朱ト
壱貫八百十六文
但シ是ハ免志代賄代辰ノ四月晦日立五月廿日立同六月三
日立同廿一日立右四口□代差引残りは預り
外ニ
一金壱両也 同
右同組
但シ是ハ村八郎治殿江折入リ而無心ニ付辰十二月大晦日
ニ受取書ヲ差出シ受取リニ相成候右八郎治殿へ貸し金ニ
致候也折入リ而無心候ニ付無拠貸し金ニ相成り相廻り大
福帳口取り江相写し貸し候也
巳四月六日
一金弐歩弐朱ト 村
七百五十文 下方組分
是ハ村ノ名主平兵衛殿ゟ受取候也
三四合テ
一金四両弐朱ト
弐貫五百六十四文
六七わり
此金四両弐朱ト受取〆高
銭五拾弐文
但シ辰ノ年分一金残リ之内ニ而村ノ天玉宮様籠り部屋去
ル寅ノ十一月四日地震津浪ニ付相流レ候ニ付新らしく建
候ニ付急分一金残リ之内名主平兵衛殿江も引取り是程手
前方江預り尤も少々村八郎治殿ゟ可出キニ付金五両ニ都
合致し候得ハ金高割合ヲ以村ノ彦兵衛殿彦五郎殿へ手前
三軒立割取り可申事也
（中略）
〆
寅十一月十三日
一大豆壱俵 村
平兵衛殿
但し水入分 代金弐歩也
〆
寅十一月十八日
一金壱分ト 六百九十弐文
村
右同人
但し小田原御役所江船役金取替かし
（後略）
（表紙）「井田村ゟ下田湊迄丙辰安政三年
大福帳
正月吉日
」
（前略）
寅十二月廿六日
一金壱両弐分也 安良里村
小兵衛殿
貸し此分津波日雇ニ遣し申候也
〆
卯二月廿三日
一金弐朱ト八百文 右同人
内方
右同人内方帰村之節遣ス
〆
（中略）
□（ムシ）月六日 柿崎村
手代佐吉殿
金五両也
但し是ハ寅十一月四日地震津波ニ付国躰より飛脚参リ候
ニ付預ケ置候而六日に出懸仕候也
此内
金壱分弐朱也
但し是は陳中セ話ニ相成候ニ付九右衛門殿母江日雇と
して相渡し候分引
又金壱両三分弐朱ト弐百文
但し是ハ米六拾壱俵つきちん壱俵ニ付弐百文ヅゝ之割ニ
而渡ス分引
□（ムシ）百文 諸日記
半紙代引
〆金弐両弐分弐朱ト五百文
かし
□（ムシ）二月六日 柿崎村
一金七両壱分ト三百文 手代
寺川佐吉殿
（注、一行解読不能）
手代佐吉
一金五両也
但し普請□（ムシ）之かし
此方へ御出ニ付直渡し
柿崎村
手代佐吉
一金弐拾四両ト弐百七拾五文
但し屋敷買請代家普請ニ付かし尤も地震津浪皆流レニ付
相貸し尤も寅ノ十月十八日ゟ小田原御人数御出張賄給金
□（ムシ）ケ年ニ付金六両之取極メ□（ムシ）貸し置申候也
辰三月内五月か小田原御役所ゟ御酒代被下分預り候也
〆
辰三月廿七日
一金六両也 同村
佐吉殿
右之通慥拝借仕候処実正（後略）
（表紙）「小海村附込控丙辰安政三年
大福帳
正月吉日
」
（前略）
〆
寅十一月十七日一大豆弐斗也 村
治三郎殿
但シ地震津浪ニ而汐入分吉田村甚兵衛殿へ遣し候分直
段村庄助之割合也
両ニ八斗
代金壱両也
同
内金弐朱也 割合ニ而
〆 受取
巳七月九日
一御敷（カ）米 村
友右衛門殿
壱俵也
拾四俵之
代金弐歩四朱ト六百七文
但シ是ハ寅十一月四日地震津波ニ付重寺村道中割畑かり
猶又巳ノ年土蔵普請ニ付木ノ宮あれ畑土もらい候ニ付右
両様共礼ニ遣ス
（中略）
村
増田彦五郎殿
嘉永七寅年十一月十八日
内□
一杉板 彦五郎
弐斤（ママ） 受取
両ニ
拾三斤□
代
〆
一同
同 弐斤 同
右同人
両ニ拾五間半也 受取
代
〆
亥七月廿八日
一松板上尺 村
定五郎殿
但し六分ニ壱枚也
代八十文
嘉永七年
寅十一月廿六日一金壱両也 同
同人
地震津波ニ付
家直しニ而― 使 友右衛門殿
（中略）
寅十月十七日一大豆弐斗也 村
庄助殿
嘉永七甲寅年十一月四日地震津浪ニ付汐入分村治三郎殿
割ニ而朱〆吉田村甚兵衛立合多ク売分直段也
両ニ八斗替
代金壱両也
内金弐朱也（割合ニ而
受取
（中略）
同
卯十一月三日
一白米壱斗 村中江遣ス
弐升也
但し去寅十一月四日地震津浪ニ付卯ノ年立日前夜祭リい
たし日待等もりニ付村中江助分遣ス也村ノ使八郎治殿渡
ス
（表紙）「 安政二年
漁方仕入帳
正月吉日 」
安政二卯年八月の改メ村
下方組
八郎治殿
安左衛門殿
一金弐両三朱ト六貫九拾四文
但シ信心米代小豆代差引〆分貸し尤も天保十四癸卯年正
月吉日と上書有之候浜方仕入帳口取リニ銘々勘定書あり
去寅ノ十一月四日地震津波ニ付此帳江写候也
（中略）
重寺村
三人方組
銘々貸シ控之分
嘉永七寅年十一月四日地震津浪ニ付此帳江写ス
尤も戊嘉永元年
重寺村三人方組貸控帳
申四月吉日
右上書有之候小帳ゟ是江写ス尤も右古帳ニ銘々□（ムシ）書あり
但シ弘化四丁未年十二月迄仕上ケ勘定分也
（中略）
寅十一月十日一濡米壱俵也代金壱歩弐朱ト三百文重寺村
浜方組
頭幸七殿
忠七殿
（中略）
寅十二月廿八日
一金弐両也 村上方
友右衛門殿渡ス
但シ寅十一月四日地震津浪ニ付網小家流失ニ付大工方江
木□（ムシ）手附ケ金ニ村友右衛門□（ムシ）渡ス
卯十二月廿五日村
一金壱両也 上方
〃 平兵衛殿へ渡ス
但シ右網小家出来ニ付掛ゝリ分渡ス
同廿八日
一金弐両也 同
上方
平兵衛殿
右同断渡ス
（後略）
（地震ニ付流失漁道具買入拝借金願）
乍恐以書付奉願上候御事
当村之儀去ル四日地震并ニ津浪荒ニ而、網小家四軒・漁道具
不残流失仕難渋仕罷在候、就而は漁道具買入等手宛無之心痛
仕候、右道具仕入仕家業相続方取続申度奉存候間、何卒金子
三拾五両無利足拾ケ年賦御拝借被 仰付被下置候様奉願上
候、右奉願上候通り被 仰付被下置候ハゝ、村方一同相助り
難有仕合ニ奉存候 以上
嘉永七甲寅年十一月 豆州君沢郡
小海村
名主
平兵衛印
与頭
友右衛門印
百姓代
増田七兵衛印
進藤弥一右衛門様
山崎弥五郎様