地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（
注、「史料」第四巻四六頁の〔田辺町役場記録〕の原文
であろう。重複する部分は略す
）
一十五日夜四ツ時左通御通被申通
夜前より度々之地震ニ付此上之程も難斗候ニ付火之元用心
精々気を付弥堅相守り可申事
六月十五日
左通廻状出す
先頃より毎々地震ニ付松雲院へ相願立願致猶此上安穏のため
明後九日弐日之通惣体致権現宮へ万度参りいたし候様相通し
可被申候向之申通候　以上
六月十八日　大年寄中
一和州古市右同様日限ニ大地震死人六十人余潰れ残之家漸十
弐三軒と申事
一右之外越前三河江州都而此近国近辺ハ大ゆりニ而難尽筆紙
大騒動誠ニ今古未曾有之事ニ有之候、右ニ記し候当所之地
震も此祟ニゆり様被在候事、右之節より諸国共諸代品物直
段少々ツゝ相上り申し候