地震史料集テキストデータベース

[未校訂]覚
去ル四日
一此度地震ニ付原御屋敷江被遊　御立退候間、為伺　御機嫌、
今日より来る八日迄日数五日の間可被罷出候
同日
一一昨夜強地震ニ付、昨日以　上使　御懇の　上意の上御尋
被為蒙仰候、依て為御歓御家中の面々今日より来る八日迄
日数五日の間、原御殿江可被罷出候
右の通御触有之候間村々郡切不洩様可相触者也
平野郷陳屋
地方役所御印
卯十月廿一日
斉郷町
惣美崎
外七ケ村
尚々此触廻り留候時より御用ノ席差戻可申候　以上
覚
去ル二日亥刻過江戸表強地震ニて、御上屋敷　御殿向ハ勿論、
御長屋ニ至迄過半潰恐入候事ニ有之、尤　殿様　上々様ニは
御無難ニて原御屋敷江御立退被遊、恐悦の義在之候、箱崎橋
口御屋敷も同様原御屋敷も破損多、其上御上屋敷は少々御類
焼、橋口御屋敷も表通御長屋同断ニ在之候ニ付、為心得申触
候、右ニ付ニは御物入莫大の義ニて恐入候義有之候、就ては当
御年貢銀の義成丈手繰いたし定日ゟ早々上納致候様可心懸候
右の通郡切申触候間、村々不洩様可申継者也
平野郷陳屋
卯　地方役所御印
十月廿三日
平野郷町
惣年寄
外ニ
七ケ村
尚々
一　作州御米引受人
高木藤一郎江
右は本文の趣末吉勘四郎より可申継置候事
一　西成郡三ケ村御米引受人
鹿崎屋
理兵衛江
右は前同様北大道村沢田休左衛門より可申継置候事
一　播州御米引受人
三浦甚兵衛江
右は前同様西村堀井与七郎より可申継置候事
尚々此廻状早々順達触留村より御用ノ序ニ役所江差戻し可
申事