[未校訂]三 地震
安政四年十一月巳の日七ツ時頃(現今ノ午後四時)辰巳
の方より震動し約半時(現今ノ一時間)亘りて震動止ま
ず家に在るもの倉皇狼狽外に出たるも強震の為め歩行す
る能はす唯だ神仏に無事息災を祈念するのみ震動断続し
て一週間に及びし為め業を執ること能はず野小屋を掛け
て同居し以て動揺の止むを待ちたり之れを安政の大地震
と謂ひ時偶々辰市の翌日にして各戸に親族知己のもの宿
泊為し居たれば其混雑筆紙に尽し難かりき
(注、安政元年十一月四日は巳の日で、これの誤記か)
西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。
項目 | 内容 |
---|---|
ID | J1202972 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1857/99/99 |
和暦 | 安政四年 |
綱文 | 安政四年十一月(一八五七)〔阿波〕 |
書名 | 〔名西郡下分上山村史〕○徳島県 |
本文 |
[未校訂]三 地震
安政四年十一月巳の日七ツ時頃(現今ノ午後四時)辰巳 の方より震動し約半時(現今ノ一時間)亘りて震動止ま ず家に在るもの倉皇狼狽外に出たるも強震の為め歩行す る能はす唯だ神仏に無事息災を祈念するのみ震動断続し て一週間に及びし為め業を執ること能はず野小屋を掛け て同居し以て動揺の止むを待ちたり之れを安政の大地震 と謂ひ時偶々辰市の翌日にして各戸に親族知己のもの宿 泊為し居たれば其混雑筆紙に尽し難かりき (注、安政元年十一月四日は巳の日で、これの誤記か) |
出典 | 新収日本地震史料 第5巻 |
ページ | 323 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 徳島 |
市区町村 | 下分上山【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる |
版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)
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