[未校訂]地震
安政三年七月二十三日午九ツ前代未聞の大地震あり。市
中の土蔵不残かべ落ち、土蔵九棟破、民家八幡町嘉八家
一家潰れ、八幡宮の石鳥井落ち、其の他宮寺は石灯籠、
石碑の類不残いたみ、町々の騒動一方ならぬものであっ
た。尚翌七月二十四日には三十度も震れ、其の後二十五
日には八度、二十六日朝方頃大地震となり、土蔵亦大い
に痛んだ。この為に人々戸外に起臥すること十余日の久
しきに亘ったのである。この際三陸沿岸地方は二十三日
津浪の襲来があったので被害も大きかった。
西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。
項目 | 内容 |
---|---|
ID | J1202219 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1856/08/23 |
和暦 | 安政三年七月二十三日 |
綱文 | 安政三年七月二十三日(一八五六・八・二三)〔三陸・松前〕津波 |
書名 | 〔野辺地町郷土史資料〕 |
本文 |
[未校訂]地震
安政三年七月二十三日午九ツ前代未聞の大地震あり。市 中の土蔵不残かべ落ち、土蔵九棟破、民家八幡町嘉八家 一家潰れ、八幡宮の石鳥井落ち、其の他宮寺は石灯籠、 石碑の類不残いたみ、町々の騒動一方ならぬものであっ た。尚翌七月二十四日には三十度も震れ、其の後二十五 日には八度、二十六日朝方頃大地震となり、土蔵亦大い に痛んだ。この為に人々戸外に起臥すること十余日の久 しきに亘ったのである。この際三陸沿岸地方は二十三日 津浪の襲来があったので被害も大きかった。 |
出典 | 新収日本地震史料 第5巻 |
ページ | 239 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 青森 |
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