地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（先祖由緒並一類附帳）菊池孝吉家所蔵
人足四百三拾人
一三百三拾目　寛政十一年五月廿六日昼七ツ時下申
刻也地震有之候間、御城中変損に付
為御冥加上る。
（寛政十一年留帳）武部一夫家所蔵
五月廿六日昼七ツ時頃大地震に而翌廿七日朝迄折々有之
候間、大手先石垣土塀崩御城中も少々損、御家中土壁門
抔たふれ、町家土蔵壁等大破に相成、穴は崩れ家抔余程
相損申所も有之、町端小家は潰申家も有之、当地廻り御
郡方家も潰、村により人損も有之、山ひゞり割抜候而用
水江筋埋掛樋抔落用水閊申村々も有之候。越中、能州御
郡方は左而已異変之様子無之体未相知不申候、御当地大
変に而御座候事。　○金沢滞在中の記録なり