地震史料集テキストデータベース
[未校訂]十月四日 天気吉
一今昼八ツ時地震仕候、同時ニかミなり発、石火矢なと之
様ニ三つなり候、但東之方
（中略）
十月六日 天気好
一昨日九ツ過比ニ而も可有御座哉当地地震仕候、大ゆりと
ハ不被申候へ共、しはしこたへ申ゆりニ而御座候、其後
七つ比□（ヨゴレ）てゆり御座候、右之故ニて可有御座哉後七つ比
ゟ潮差引ニ而候、夜ニ入、六ツ半□潮俄ニ大潮之由申候
而船持共さハき申ニ付而、承付波戸場へ罷出見候ヘハ、
常々八朔比之潮ニハ壱尺余も高可有之カと相見無間も引
申候、夫ゟ五つ過比又々潮満来候由申候ニ付而御門
（二行コピー欠）
之小舟此方御門近ク迄参申候、併此方御屋敷今弐尺も高
無之候ヘハ、揚ケ不□相見へ、無別条無御座候、海辺之
地低之町方ハ大形揚ケ申候風も無御座候、静ニ御座候
テ別ニ何之置候、無御座候仕合御座候脇ゟ被聞召□御不
審ニも可有御座と便宜故為□得、御意如此御座候 以上
十月五日
（前略）
猶以肥前御蔵屋敷揚不申、裏御門近ク迄道通潮参申候、松
浦壱岐守様、松平主殿頭様御屋敷御門前海辺之道ニ候、一
通払ひ申迄御座候、出□一人蔵筑地も別条無之由ニ而御座
候