地震史料集テキストデータベース

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項目	内容
ID	J0900450
西暦（綱文）（グレゴリオ暦）	1707/10/28
和暦	宝永四年十月四日
綱文	宝永四年十月四日（一七〇七・一〇・二八）〔東海以西至九州〕
書名	〔東大寺年中行事記〕○奈良県東大寺図書館
本文	[未校訂]（宝永四年十月四日）一同日　未ノ上刻ゟ下刻迄大地震之所、諸伽藍無事、東南院塀裏門ゟ東不残崩、真言院山之塀五六間崩、其外八幡宮并二月堂石灯籠倒、念仏堂阿波民部九重之塔崩、勧進所所々破損、四聖坊寺北之石掛三間程崩、金珠院北之塀十間程崩、其外院々少々破損、興福寺金堂西之廻廊不残倒、其外諸伽藍大分破損、元興寺観音堂破損、法花寺塔門倒、招提寺西大寺破損、郡山大分之損、大坂同断、人死二万人余、其外近国之損難尽筆紙絶言語〓一同日　御番所へ参上、大地震之所御屋敷御別条無之、大悦奉存趣申上ル、且又寺中諸伽藍異変無之旨、御届申上〓（中略）一同日　京都御寺務江飛脚出シ〓文言態以飛札啓上仕候、拙者今日未ノ刻大地震之所、諸伽藍無異変候、東南院塀拾四五間程崩、寺中石灯籠石之塔倒、其外院々少々破損仕候、右之趣御注進為可申上、如此御座候、御前可然様ニ被仰上可被下候　恐惶謹言年預十月四日　蓮乗院判民部卿法印御房河野淡路守殿（十月五日）一同日　七ツ時分御奉行三好勘之丞殿地震ニ付所々破損見分ニ御廻リ、春日ゟ八幡へ向テ御出ニ付年預出合境内御案内申〓（中略）一同日　暮六ツ時分京都飛脚帰寺、用人中ゟ返書到来、大地震之所寺内別条無之御満足ニ被思召之趣申来、於京都ニ大地震乍然御門主様御殿無異儀其外町方少々破損、京道筋地破泥涌出候趣承〓（十月八日）一同日　市本村年寄善兵衛参申趣ハ、此間大地震ニ付村中破損之家数書付差上申候、即御番所ゟも御尋ニ付右之通書上候旨申届〓覚　添上郡櫟本村東大寺預分一家数三百四拾九軒内拾八軒崩申候、甚三郎と申者之牛一疋死申侯一乗院様預分一家数拾八軒内壱軒崩申候成身院預分一家数拾五軒内壱軒崩申候右之通御番所様江書付差上申候市本村庄屋善太左衛門年寄善兵衛同次郎兵衛宝永四丁亥年十月八日御年預五師蓮乗院様一即刻家数破損之人数別紙に書付差出〓文言今度地震ニ付崩申候家数深井坊様百性　知足院様百性　東南院様百性惣助　彦三郎　助四郎彦三郎借屋　助四郎借屋　四聖坊様百性清寿　次郎兵衛　源介介四郎借屋　四聖坊様百性　二月堂百性久八　勘右衛門　善兵衛四聖坊様百性　四聖坊様百性長三郎借屋小三郎　五郎兵衛新禅院様百性　上之坊様百性　千部裡百性甚三郎　新介　弥次兵衛上生院様百性又三郎借屋　禅左坊様百性又七　文四郎持宝院様百性　上生院様百性市介借屋忠兵衛　太郎兵衛崩家数合拾八軒右之外在家不残破損仕候一組普請方川堤方々破損出来仕候庄屋善太左衛門年寄善兵衛同次郎兵衛宝永四丁亥年十月八日御年預五師蓮乗院様（十月九日）一同日　堂衆竜蔵院上之坊両人被申、子細ハ今度大地震ニ付元興寺観音堂欣本尊浮雲候間観音尊像当寺法花堂へ御移申度候、此段衆中御許容候ハゝ御番所へも御断申、其上ニ而御尊体法花堂へ御入候様ニ可仕被申ニ付年預申趣ハ、此義尤ニ存候間、近々遂披露返答可申入旨申渡〓（十月十日）一同日　評定之趣ハ今度大地震ニ付、念仏堂辺ニ有之候阿波民部重能九重之塔倒塔之下ニかね之小塔有之小塔之内ニ骨ケ間敷物有之ニ付、九重之塔并小塔一所ニ供寺へ移可然旨相極ニ付、即修理納所清凉院ゟ供寺へ被移〓一（十月）十六日　御番所ゟ申来趣ハ、今度地震ニ付倒申石灯籠之分書付差越候様ニ、当番玉井与一右衛門ゟ被申越〓一即刻神主三徳召寄八幡宮二月堂石灯籠遂吟味其外之石灯籠一所ニ書付遣〓覚一二月堂石灯籠三十九基右之内地震ニ付二十一基倒申候、内二基ハ難用候、一基ハ火袋難用候一八幡宮石灯籠四十一基右之内三十基倒申候一法花堂石灯籠二基右二基共ニ倒申候一東南院石灯籠二基右二基共倒申候一鐘楼堂北之方ニ御座候阿波民部重能九重塔倒難用候以上十月十六日右之通立紙ニ相認役人其賀ニ為持遣〓（十月十九日）一同日　雑司村番所地震之時分崩申ニ付、早速普請可然旨評定、依之修理納所清凉院ゟ先ツ普請之積被申付可然旨申入〓
出典	新収日本地震史料第3巻別巻
ページ	387
備考	本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県	奈良
市区町村	奈良【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像（東京大学地震研究所図書室所蔵）

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