地震史料集テキストデータベース

[未校訂]宝永四年（一七〇七）一〇月四日午ノ下刻（午後一二時半
過ぎ）、東海道・畿内・南海道にわたってM（マグニチュ
ード）八・四という強烈な地震が襲った。（荒川秀俊「災
害の歴史」）
大阪では家屋一七七四軒が崩壊し、男女五四一人が水溺
し、橋梁四五ヵ所が墜落または破損した。（「大阪市史」巻
一）
　本市域全体の被害状況はもとより不明だが、小若江村・
長田村大方の崩壊軒数は次のとおりである。（「大地震ニ付
潰家改帳」―武村家文書「亥十月四日地震ニ而崩申家数
帳」―田中家文書）
小若江村
潰家　二三軒　潰同前家　一〇軒　半潰家　
一八軒
長田村大方
崩壊家数　三八軒　内　一軒　地蔵堂　三六軒　居宅
一軒　蔵