Logo地震史料集テキストデータベース

西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。

前IDの記事 次IDの記事

項目 内容
ID J0900370
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1707/10/28
和暦 宝永四年十月四日
綱文 宝永四年十月四日(一七〇七・一〇・二八)〔東海以西至九州〕
書名 〔熊野中辺路伝説〕○和歌山県▽
本文
[未校訂] 田辺市新庄町の大潟神社は、小さな丘の森の中に鎮座し
ているが、もとは川沿いの田の中に祀られていた。
 何でも宝永の大地震の前のこと、神主の夢に神様が現わ
れて「近く大地震、大津波が起こり、村民は大難儀をする
から、早くこのことを村民に知らせ、わが神体も土地の高
い小山に遷せ」とお告げがあった。それが三夜続いて同じ
夢なので、神主は不思議に思ったが、もし村民に知らせる
と大騒ぎをするであろうと、ある夜ひそかに御神体だけを
小山に移し、お告げのことは誰にも話さなかった。ところ
が、二か月ばかり後、果たして大地震が起こり、津波で新
庄は全戸流失の惨事に会った。神主は神様のお告げを今更
のようにかしこみ、今の所へ社殿を造営したという。
出典 新収日本地震史料 第3巻 別巻
ページ 315
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 和歌山
市区町村 中辺路【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

IIIF Curation Viewerで開く
地震研究所特別資料データベースのコレクションで見る

検索時間: 0.001秒