地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（山崎文書）○静岡県富士郡▽
〈上包〉「宝永度大地震之筋御普請に付多田平内様御書
付」
多田平内書付
覚
一此度地震ニ而潰候家体、公儀より御手伝被仰付・修
復被為遊候積リニ候。依之七村之・潰家半潰破損家
可有之候間。・只今迄有来通ニ家坪・或は板屋根萱葺
等之儀も。・前々之通リ之積リに而。随分軽ク・御入用
目論見。帳面来ル十三日迄。・入札致帳面来ル十三日迄
ニ可・差出候。近日中上伝右衛門吉田新助・可被差
遣候得共。其内目論見・帳仕立。入札等可致候。右目
論見・仕様之儀。神原宿天川茂兵衛・興津甚蔵方より
可被得差図候事。
一岩本村之儀は。神原宿入用積リ・同前ニ可仕候事。
一岩淵村之儀ハ。所替御救金・被下候条。宿並ニは御入
用積リ・難成候間。或は柱上道具其外・家道具折損じ
用立不申分・計。御入用積リ目論見入札・可被致候。
引料人足。等御入用ハ。・前方御証文相済被下置候
間。・可被得其意候。
右之通御意ニ付。如此ニ候、早々帳面仕立入札可被致
候。以上。
十二月九日　多田平内○
（黒印）病気ニ付無加印
山口定右衛門
岩淵村
岩本村
名主中