[未校訂](光雅日次)
三月
一日戊戌 曇天 当宮江詣、巳刻斗地震終日度々之事故委
ハ不注、入夜小雨下
二日己亥 陰雨 暁地震度々(中略)
一禁裏御所ゟ御祈禱被仰付岡野□□如左使番中川□□
すけの御局様より申まいらせ候上様弥御機嫌□よし
ならせまいられ候さておととひよりことの外つよき
地震にて度々ゆり今ニやミ申さすれば□□〳〵おハ
しまし候由に候何とそはやくしつまり猶々御機嫌様
よく何の御□□なく御長久ニて世間おしつかに天下
大平ニ候やうに御祈禱仰付まいらせ候まゝけふより
一七ケ日よく〳〵御きたう御つとめ候やうニ申まい
らセ候御給物御たんれう白かね一枚めてたく遣され
候由よく〳〵心得候てめてたくかしく
曲持女房様□□□ゟ
上
遠江守様 岡野
三日庚子 陰 地揺三度斗震 三日月灯明諸米上
五日壬寅 陰晴 御祈同断 地震乍少三四度
六日癸夘 雨下 或止烈風 御祈同断 子刻斗両度地震
七日甲辰 陰晴 暁地震 御祈同断 戌刻三条高倉出火
九日丙午 晴 酉刻過翌丑刻頃地震
十二日己酉 陰晴 未刻斗夜半頃地震 朝之中細雨
十三日庚戌 晴 従此間毎夜地震
十五日壬子 陰晴 今日も地震三四度