[未校訂]一四〇七 帖佐屋地島津義弘女書状(折紙)
又々申上候、日本ハこと〳〵敷大地しんゆり出まいらせ、
此月八日ゟ今日まてハ、少つゝをやみなきていに候、其御
かたいかゝ候やと□□となくおもひまいらせ候、都ゟもは
や使きのふ廿八日くたり□都の大地しんハ京ふしみ
の間、御屋形はかりにゆりくつし□人なともれき□□いや
くの者□(ニカ)いたるまて数を知すしゝたると申まいらせ候、□
□御屋形の事ハ御屋作少そん□まいらせ候、たいもくの儀
ハ」何事なきよし候、人なと□(更)にあやまちなく□(候カ)と申まい
らせ候、是ハきとくふしき□(なカ)る御仕合にて候、いよ〳〵御
信心御かん用にて□(候カ)、先〳〵いそきにて候へ□(ハ)大かたに申
上まいらせ候、定てや□□(かてカ)御帰朝にて候するまゝ、よろつ
めてたく、かさね〳〵申上候へく候、かしく、
閏(慶長元年)七月廿九日 帖さや地
たゝ恒さま(島津家久)まいる人々
申給へ