地震史料集テキストデータベース

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項目	内容
ID	J0400184
西暦（綱文）（グレゴリオ暦）	1854/07/09
和暦	嘉永七年六月十五日
綱文	安政元年六月十五日（西曆一八五四、七、九、）二時、伊賀・伊勢・大和ノ諸國大地震。就中、伊賀西北部、大和東北小部、山城南東端、近江南部ヲ包括スル長サ約八里、幅約四里ノ區域ハ震害特ニ甚シク、山崩・地割・土地ノ隆起・陷沒等ヲ生ジタリ。伊賀上野城大破シ、城内ニテ二・三百人ノ死者アリ、上野町及ビ其ノ近村ニテ死者五百九十三人、潰家二千二百五十九戸ヲ算ス。伊勢四日市ニテ死者百五十七人、潰家三百四十二戸、燒失家六十二戸、寺院ノ倒潰十一ニ及ベリ。奈良モ震害多ク、全潰家屋七・八百戸、死者二百八十四人、大和郡山ニ於テモ百十餘人ノ死者ヲ出セリ。
書名	☆〔大地震御届書〕
本文	[未校訂]領分勢州龜山、去ル十五日曉丑ノ刻過頃ゟ地震強く、城内住居向・櫓・多門幷惣塀・石垣等損所數ケ所、壁落崩、地面響破し、士屋しき町家領分村々震動有之、取調行届兼候趣、在所表ゟ申越候に付、御届申上候。以上。六月十九日　石川主殿頭在所伊勢國三重郡菰野、去ル十五日丑下刻大地震ニ而、陣屋幷家中領分潰家・破損所・怪我人御座候。委細之儀者追而可申上候。此段御届申上候。以上。六月廿日　土方備中守在所美濃國大垣、去ル十五日丑之刻刻甚敷地震ニ而城中多門壹ケ所、石垣數ケ所崩、其外家中屋敷町方家居損し所出來、且又村々之内山崩地割、鄕中潰家・怪我人・牛馬損等未タ相分不申候旨、在所ゟ申越候、委細之儀者追而可申上候。此段御届申上候。以上。六月廿日　戸田采女正在所和州郡山、去ル十五日曉丑ノ刻過頃ゟ甚敷地震ニ而城内住居向幷所々櫓・多門等大破、家中屋しき町家、領分村々潰家・怪我人・死人・牛馬損毛等有之候段申越候。委細之儀者追而可申上候得共、先此段御届申上候。以上。六月廿三日　松平時之助領分伊賀・伊勢・山城・大和、去ル十三日午刻頃ゟ餘程之地震每々有之、同十五日丑ノ刻過大地震ニ而、城内ヲ始侍屋しき其外崩損潰家死失（人カ失カ）怪我人等夥敷有之、翌夕ニ至鳴相止不申候旨。伊賀・山城・大和之儀は別而嚴敷、火災水難等有之趣申越候。猶委細之儀者追而可申上候得共、此段御届申上候。以上。六月廿三日　藤堂和泉守六月廿日六半時頃到着。今曉丑ノ刻前當地地震強、其後茂度々動搖有之候ニ付、禁裏御所分桂皇后御庭上ニ假屋ヲ御構候。其内暫時近衞亭え爲渡御座所御出來之上地震茂先鎭り候而、已半時過還御被爲在御機嫌被爲替候御儀無御座候。新待賢門院えは御庭向御狹少ニ付、正親町家え被爲渡候旨傳奏衆被申聞候。尤桂皇后御庭向御狹少ニ付、模樣ニ寄又候近衞殿え被爲渡候儀も可有之旨、關白殿ゟ内命有之候由。是又兩卿え申聞候。右者當時假皇居之儀ニ付此段申達候。近年ニは無之地震ニ有之候得は御所向幷二條御城内外御別條無御座候。右ニ付御機嫌伺之儀拙者儀此節産穢中ニ付以使者可相伺哉之段御附之者ヲ以承合候處、不及其儀旨傳奏衆え申聞候ニ付、此段茂申逹候。六月廿五日　所司代　脇坂淡路守御老中方御名當
出典	日本地震史料
ページ	58
備考	本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
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版面画像（東京大学地震研究所図書室所蔵）

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