[未校訂]其後○天明二年以後地震は大小數十度ありと雖も、大地震と
名る程の事もなかりしに、文化九年壬申十一月四日
未中刻頃、江戸並に近國俄大地震、武家屋敷、町家
多破倒す、土藏殊に甚多破壊せり、瀬多谷、稲毛、
神奈川、保土ヶ谷辺は江戸より甚だ強くして、大地
所々に破裂し、神社、佛閣傾倒し、死人、怪我人甚
多しと聞及べり、予が屋敷は三年以前に今の笄橋地
面に引移て、居宅新なる故にさしたる破損もなかり
しが、土藏の壁をば大に震ひ落したり、○下〓
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項目 | 内容 |
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ID | J0300493 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1812/12/07 |
和暦 | 文化九年十一月四日 |
綱文 | 文化九年十一月四日(西暦一八一二、一二、七、)武蔵國地強ク震ヒ、神奈川、程ヶ谷、品川等諸驛ノ家屋破倒シテ、住民ヲ傷ヘリ、 |
書名 | *〔北窻雜話〕○片山松斎著 |
本文 |
[未校訂]其後○天明二年以後地震は大小數十度ありと雖も、大地震と
名る程の事もなかりしに、文化九年壬申十一月四日 未中刻頃、江戸並に近國俄大地震、武家屋敷、町家 多破倒す、土藏殊に甚多破壊せり、瀬多谷、稲毛、 神奈川、保土ヶ谷辺は江戸より甚だ強くして、大地 所々に破裂し、神社、佛閣傾倒し、死人、怪我人甚 多しと聞及べり、予が屋敷は三年以前に今の笄橋地 面に引移て、居宅新なる故にさしたる破損もなかり しが、土藏の壁をば大に震ひ落したり、○下〓 |
出典 | 増訂大日本地震史料 第3巻 |
ページ | 197 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
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