地震史料集テキストデータベース

[未校訂]寛永四年十月四日、卯刻地震五日、末刻モ地震強シ、加賀守申渡、於中間在合面々ヘ
一時分柄ニ候間、火ノ元入念可申由
一未年大地震之砌、被仰出候通、地震之時分、御庭ヘ何茂罷出候様ニ可仕由、
相〓小田原地震強ク、伊豆下田津浪、民家多ク浪ニテ取ラレ、人死有、
今度地震、久能破損ニ付、見分御暇、明七日発足、於御前御羽織頂戴稲垣對馬守○若年寄、重富十四日、皈府、
金三枚、時服ニ、羽折、小普請方福王市左衛門
銀三枚、時服ニ、棟梁柏木太郎右衛門
同三枚宛、小普請方手代三人、
甲〓見延山富士川口崩レ込、三日程歩行ニテ通ル
駿河四日五日ノ地震、駿府御城内、並遠〓新居関門損ジ、町屋津波、三州城々宿々、上方程強ク、大阪ニテ棟数六百軒、竃数一萬六百軒倒レ、押ニ打レ死人三千廿人、津浪アリ、土佐國大地震、津浪ニテ田畑悉海ニ成ル、
荒井、白須賀、桑名宿ナド、高浪ニテ流潰家多、行方不知、死人多シ、
十二日、今度地震ニ付、道中筋上方辺見分可仕由、
翌十三日御暇、金五枚宛、
安部式部
坪内角左衛門