志都呂番所と今切関所
浜松市立図書館蔵の遠州古地図には志都呂の地名のところに「元荒井御関所跡」と記され、荒井へ移築した今切関所は、ここ荒江崎に建てられていたことを表わしている。
豊橋市小松原の東観音寺(馬頭観音寺とも呼ばれている)は家康のよく行った寺で、この寺の家康関係の古文書にも慶長九年に今切関所を荒井につくるということが記されている。
これを以ってしても志都呂番所が今切関所になったと判断される資料である。
志都呂の今切関所は慶長九年(一六〇四)十二月十六日大地震、大津波がこの地方を襲った際、その為に潰滅して仕舞った。