伊勢国海浜は、此時俄に数町の干潟を生じ、魚貝あまた其跡に残りしかば、漁人等之を見、先を争て干潟に集り、人を排して多く自ら取らんと欲し、また他を顧みる遑なかりしに、俄然高浪襲ひ至りければ、一人の逃るる者なく、悉く水底の藻屑となれりと。
又、上総国小田喜は、涛声殊更に強く、人馬の死亡するもの数百、村落の流失するもの七村に及べり。然るに、西方摂津国兵庫辺は、毫も此害なかりきと。(徳川実記)
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項目 | 内容 |
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ID | J00007023 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1605/02/03 |
和暦 | 慶長九年十二月十六日 |
綱文 | 慶長九年十二月十六日(西暦 1605,2,3) |
書名 | 〔岳南史〕 |
本文 |
伊勢国海浜は、此時俄に数町の干潟を生じ、魚貝あまた其跡に残りしかば、漁人等之を見、先を争て干潟に集り、人を排して多く自ら取らんと欲し、また他を顧みる遑なかりしに、俄然高浪襲ひ至りければ、一人の逃るる者なく、悉く水底の藻屑となれりと。
又、上総国小田喜は、涛声殊更に強く、人馬の死亡するもの数百、村落の流失するもの七村に及べり。然るに、西方摂津国兵庫辺は、毫も此害なかりきと。(徳川実記) |
出典 | [古代・中世] 地震・噴火史料データベース |
ページ | |
備考 | [古代・中世] 地震・噴火史料データベースでは史料等級で分類しています。本データベースでは史料等級の低いものも表示しており、信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
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