一七五 天明元丑年、日蓮上人五百年忌所々に供養
(中略)
一七八 同二寅年、鎌倉八幡、深川にて開帳
一七九 七月十四日夜九時分大地震、、此時震は暮六ツ時頃な、りしと覚ゆ、如何、、翌十五日五時分大地震、其夜少々の地震算へがたし、皆外へ出居る、此節大山へ登山せし人帰りて申けるは、大山にては殊の外の大地震、家根より石を落し、山鳴て、おそろしき事にて有りし由物語
(後略)
○注、本史料「我衣」の筆者は水戸藩に仕えた加藤曳尾庵。宝暦十三年に生まれ、天明二年二十歳のとき父母に従って上府し、小石川水戸邸内に住んだとされる。